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『好きだ、』
切なさ度 2006/02/25公開 (公式サイト)
青春度 満足度 【監督】石川寛 【脚本】石川寛 【出演】 宮崎あおい/西島秀俊/永作博美/瑛太/小山田サユリ/野波麻帆/加瀬亮/大森南朋 <ストーリー> ユウ(宮崎あおい)とヨースケ(瑛太)は高校に通う17歳。ヨースケは、いつも放課後になると川辺でギターを弾いている。まだまだ下手で、同じところばかり弾くギターのメロディを聞いていて、ユウも曲を覚えてしまった。ユウには姉(小山田サユリ)がいる。半年前に大切な人を亡くした姉をユウも、そしてヨースケも心配していた。ある日、ヨースケがユウの姉を川辺に誘った。帰ってきた彼女は、ヨースケのあの曲を口ずさんでいた。そしてまたふたりが待ち合わせをした日、哀しい出来事が起きる。(goo映画より) 人気ブログランキング参加中♪ ポチッとして頂けると嬉しいです →日本映画ランキング 初回限定版DVD 「好きだ、~PROLOGUE~」 <感想> ゆったりと静かに流れる空気が心地よい映画でした。こういう映画はすごく好きです。先日観た『BIG RIVER』も同じような雰囲気でお気に入りでしたが、これはさらに好きな映画になりました。ただこの映画も好みは分かれるところでしょう。「考える」よりも「感じる」ことが好きな方には気に入ってもらえると思います。 この映画はセリフが少ないのでなかなか背景や意図するものが見えにくいかもしれません。だから、まずパンフレットの監督のコメントを載せておきます。 『30代のある日、バーのトイレの鏡にうつった自分の姿が、 自分に見えなかったことがあります。 鏡の中の自分が10代の頃の自分とどうしても重ならない、 そんな風に思えてしかたなかったのです。 (あの頃の自分と、本当につながっているんだろうか。目の前のこいつは) (中略) 変わってしまうことと、どうしても変わらないこと。 この二つのことが、いつまでも自分のなかでくすぶりつづけて。 このことと向き合わないと、そこから先にすすめないような気がして。 このことを、どうにかして肯定したいという思いになっていき。 その思いをたよりに、この映画をつくりはじめたのです。』 この映画は17歳のユウとヨースケ、そしてその17年後、34歳のユウとヨースケが主人公です。そのキャスティングは抜群でした。特に宮崎あおい→永作博美は完璧!恐らく永作さんは宮崎あおいさんの口調も真似ていたので、本当にユウが大人になったようにしか見えませんでした。瑛太→西島秀俊はちょっと違いますけどそんなに気にはならなかったです。ユウもヨースケもその違和感は17年という歳月によるもののように見えました。その17年後の変化が少し寂しい気もしたし、変わってない部分を見ると嬉しくなりました。 高校生の頃の2人の関係はすごく切なくてもどかしくて、胸がキュンとしました。2人の間柄は想像するしかないのですが、幼なじみで小さな頃から一緒にいるような感じでした。仲が良かった2人が少年から大人になっていく年頃になり、男と女を意識し始め戸惑っているように見えました。2人とも心の奥では想っているのに「好き」という言葉がどうしても言えないんです。 ヨースケは間が持たなくてお姉さんのことを話していたのだと思うけれど、ユウはヨースケがお姉さんを好きだと勘違いして気を使ってしまう。そしてヨースケも気を使ってお姉さんと会うようになる。この2人の思いやりによるすれ違いは切なかったです。 そして同じフレーズしか弾けなかったヨースケの曲の先の部分をお姉さんが唄ってるのを聞いた時のユウの姿もさらに切なかったです。好きな人の自分しか知らない部分だったのに、自分の知らないことまで他の人が知っていたらかなりショックですよね。しかもそれが相手の好きなところならなおさら悲しいです。 その後のキスシーンはかなりドキドキでした。キスまでの流れが本当に自然。キスしたいと思っているけどなかなかできなくて、ごまかしながらチャンスを窺っている雰囲気がリアルに出てましたw でもなぜヨースケはキスの後に走り去ったんでしょう?恥ずかしかったのか、戸惑ってその場にいれなかったのか。結局キスをしてもお互いの距離は変わらなかったんですよね。 そしてお姉さんに起きた事件によって、結局2人は「好き」という想いを封印してしまいます。「いつか、全部できたら聞かせてね。」っていうのも切なかったですヽ(TдT)ノアーウ… 17年後に出会った時の2人の笑顔は印象的でした。ユウがギターを弾いていたのは密かにヨースケの事を想い続けていたからかも?と嬉しくなりました。逆にヨースケがギターを止めていたのは17年の年月を感じさせて寂しかったです。 「すぐわかった?」 「なんか聞いたことある曲だなって。」 「自分の曲なのに。」 マンションで2人が会話するシーンはすごく好きでした。嬉しいんだけど少し照れているような2人の雰囲気が良かったです。17年経っているのにまた高校生に戻ったようなぎこちなさはリアルに感じました。 ラストの事件は僕的には微妙な感じがしましたが、やっと「好きだ、」が言えたことにジーンときました。 この作品は台本なしで出演者それぞれに別々のキーワードを教えて撮影したそうです。だからお互い何を言うか分からない状態。役者としてはすごく難しいですよね。だからあんなリアルな間のある演技になったんでしょう。 すごく透明感のある素敵な映画でした。純粋で初々しかった頃を思い出させてくれます。「好き」という言葉の重みも改めて感じました。17年経っても想っていられるユウとヨースケが羨ましいですね。素直な気持ちで「好きだ、」と言いたくなります。 ☆参考になったり共感できた方 ココをポチッとお願いします より詳しい最新映画・芸能情報、人気ブロガーの感想は 人気ブログランキング or にほんブログ村へ 【関連記事】 宮崎あおいの最新情報・壁紙・動画 |
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この監督は独特の方法で撮影したようですね。
キスのシーンも、細かい打ち合わせなどしていなかったので、あのように役者さんのドキドキがこちらにも伝わってきたのではないでしょうか。
高校生の二人も、大人になってからの二人も良かったです!
4人のキャストがすべて好きな人だったのも良かったと思える一因かも。
こんばんは!
TB&コメントありがとうございます!
やっぱり役者さん達は難しかったんでしょうね〜
だからすごくリアルに感じましたw
ほんとキャストは合ってましたよね!
僕もみんな大好きです☆
どれもこれもがとっても素敵なレビューでですね。
こーいちさんの映画への愛情が伝わってくるようで、
思わず読みふけってしまいました。
『好きだ、』は私も大好きな映画です。
あのキスシーンは本当にキュンとさせられましたし。
初々しく瑞々しく生々しく、それでいて絵として美しい。
最近こういう映画が増えてきて私はうれしいかぎりです。
またレビュー読みに来ます。よろしくおねがいします。
こちらにもTB&コメントして頂いてありがとうございました♪
お褒めの言葉ありがとうございます!
すごく励みになりますヾ(=^▽^=)ノ
この映画いいですよね〜
動きの少ない作品ですけどこの感じさせる空気が大好き☆
最近、邦画で素敵な作品が出てきて嬉しいです。
僕もお邪魔させてもらいますね♪
これからもよろしくお願いします!
以前他のサイトにこの作品で何処かの映画祭の監督賞?と疑問を書きました、皆さんの「ゆったり」が私には「だらだら」としか感じませんでした、同じ画面の繰り返しで、今の映画界・映画ファンはこんな映画に満足しているのですか?私は退屈でした、過去の黒沢、木下、成瀬、溝口とうの映画の語り口を勉強して欲しい・・・と投稿しました、貴方の言うように「考える」と「感じる」というか世代の感覚の違いがあるかもしれませんが。
こんばんは。
コメントありがとうございます!
映画に関しては全く素人で黒澤監督の作品も観た事がないのですが(汗)
僕はこの間が好きでした。
詳しい事がわからないので直感で評価してしまいます。
もう少し詳しくなれば映画の好みも変わってくるのかもしれません。
昔の名作と言われる作品も観てみないとダメですね。
コメントありがとう!!
私・・・『嫌いだ、』でした(泣)
胸キュン大好きなのに、なんでだろう??
アドリブな演技もなんか苦手でした。
もどがゆいというか・・・。
こんなにも自分に合わないなんて、なんか自分でビックリしちゃいましたよ。
こんばんわ♪
好みの分かれる作品ですよね。
僕は大好きでしたけどダメだっていう人の気持ちも分かります。
長い「間」は、人物達の色んな思いを想像し、
また自分の思い出に思いを馳せる時となりました。
彼らに切ない季節を忘れて欲しくないし、
自分も忘れたくないと思いました。
こちらこそありがとうございました。
観る側に想像させるゆとりのある作品っていいですよね〜。
僕もあの空気感が懐かしく感じました。
あの切ない青春の描写は秀逸でしたね。
あのキスに至るまでの「間」のとり方は、極めて完璧に近いです、
映画は時間じゃないです。
こういう無口な映画も、人の心を揺さぶります。
こんにちは♪
コメントありがとうございます!
あの間が良かったですよね〜
すっごいリアルでドキドキしてましたw
こういう映画大好きです☆
やっと俺にも春がキタ!!!!
http://rono016.yavi.kxyasx.info/rono016/
先取りしちゃってごめんちょ!!ここ教えてあげるから許してww(*゚∀゚)=3
AKBボーイな俺でも余裕でエロ彼女GETとかどんだけ!?
"gooブログ"などここからTBできないブログは別ブログからお返しします!!