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『手紙』
泣き度 2006/11/03公開 (公式サイト)
シリアス 満足度 【監督】生野慈朗 【脚本】安倍照雄 【原作】東野圭吾 『手紙』(毎日新聞社刊) 【主題歌】高橋瞳 『コ・モ・レ・ビ』 【主題歌】小田和正 『言葉にできない』 【出演】 山田孝之/玉山鉄二/沢尻エリカ/吹石一恵/尾上寛之/田中要次/山下徹大/石井苗子/原実那/松澤一之/螢雪次朗/小林すすむ/松浦佐知子/山田スミ子/鷲尾真知子/高田敏江/吹越満/風間杜夫/杉浦直樹 <ストーリー> 工場で働く20歳の武島直貴は、職場の人間ともまるで打ち解けず、人目を避けるように暮らしていた。それというのも唯一の家族である兄・剛志が、直貴の学費欲しさに盗みに入った邸宅で老婆を殺してしまったからだった。兄が罪を犯したのは、自分のせいだ。そう自責する直貴は、せめてもの償いにと服役中の兄から届く手紙に丁寧な返事を書き続けていた。そんなある日、更生した元服役囚と出会った直貴は、一度はあきらめたお笑い芸人の夢に再び挑戦しようと決意する。(goo映画より) ≪予告編≫ 人気ブログランキング参加中♪ ポチッとして頂けると嬉しいです →日本映画ランキング <感想> 試写会の時期からかなり評判が良かった本作。観たいとは思っていたのですが悲しいストーリーのようだったので出足が鈍くなってしまいました。 直木賞作家・東野圭吾の同名小説が原作です。僕は東野圭吾さんの本は『変身』しか読んだことはないのですが、『白夜行』など暗い作品が多いイメージがあります。今回も暗くて難しいテーマを扱った作品でした。物語は殺人を犯した兄のために苦しくて辛い生活を送らざるを得ない弟の話です。 正直、前半は全く感情移入できませんでした。どうしても加害者の立場で見ることができないんですよね。。兄の犯した殺人がいくら過失であってもやはり赦されないことだと思います(無期懲役が正しかったかは別として)。それが原因で本人が辛い思いをしようとその家族が苦労したとしても、それだけ取り返しのつかないことをやってしまっているのだから、と思ってしまいます。それでもさすがに弟の娘まで差別されるのは可哀想ですね。自分が苦労するのは我慢できたとしても、何も知らない娘まで、、となると耐えられません(ノд・。) グスン 兄のことは好きなのに、だんだん年を経るにつれ恨まざるを得ない状況になっていくのも辛かったです。。 家族が犯罪者っていうのは一生付いて回る問題ですね。。本人が悪いわけじゃないですけど白い目で見られるというのが現実だと思います。劇中で就職先の会長も言っていた通り自己防衛本能というものが働くのは確かです。仲の良い友達とかなら気にしませんが、やはり知らない人だとどうしても「殺人者・凶悪犯の家族」というくくりで見てしまうので何か危害が加わるかも?と不安を感じてしまいます。「特に凶悪犯は再犯率も高い」というのはよく聞きますし、道徳的にはいけないことですが、そんな人が自分の近くに来て欲しくないというのがやはり本音です。。 だから会長も言った通り、加害者はこれから家族が受ける差別も含めて罪ということなのでしょう。それだけのことを犯したということを認識して罪を償わなければならないし、そうならないためにも罪を犯す前に考え直さなければいけないのだと思います。 本作は加害者の側だけでなく被害者の立場もよく描けていたと思います。吹越さんの「終わりにしよう。」という言葉にも重み感じました。遺族の立場で考えると、たとえそれが過失であったとしても、やはり加害者のことは一生赦すことはできないと思います。どんなに誠意を尽くして何年謝罪されても赦すことはできません。でも一方で、やはり時間は遺族の心の傷を癒すだろうし、いつまで引きずっても仕方がないのでどこかで区切りをつけなければいけないという思いにもなるのだと思います。だから「赦す」ではなくて「終わり」にするっていうのは分かる気がしました。 直貴は何度も希望を潰されるのですが、理解してくれる人たちが周りにいたことは救いでした。特に沢尻エリカさん演じる由美子が良かったですね。芯が強くてどんなに差別されても逃げようとしません。直貴が逃げそうになるたびに励まし支える姿に感動しました。母親になってからも子供を守るという意思の強さが伝わってきました。 「私はミキのためやったらいつでも死ねる!」 という言葉にはドキッとしました。どこの親もそうなんでしょうけど、ストレートに言われると嬉しくなりますね。今回沢尻エリカさんはすごく良かったです。役自体が素敵というのもあるのですが、うまく演じていました。こんな役もしっかりできるんだなぁと感心しました。 山田孝之くんも適役でした。いつも暗い役が多いんであまり好きではないのですが、やはりこういう役はうまいですね。さすがでした。お笑い芸人を目指すのは映画のオリジナルのようですけどその設定も良かったです。笑いがいいアクセントになってました。 そして玉山鉄二さん、本当にいい味出してました。手紙を読む以外セリフはほとんどなかったのでかなり難しい役どころだったのですが、うまかったです。ラストの拝んでいる姿は圧巻でした。その姿を見ているだけで涙が溢れてきました。どういう感情で泣いているのか自分でも分かりませんでしたが、とにかく号泣でした(TmT)ウゥゥ・・・ 多少粗はありましたが、原作がしっかりしてるんでしょうね。色々考えさせられる作品でした。小田和正の曲が終わるまでボーっとしていました。曲もすごく合っていてさらに涙を誘われます。 ☆参考になったり共感できた方 ココをポチッとお願いします より詳しい最新映画・芸能情報、人気ブロガーの感想は 人気ブログランキング or にほんブログ村へ |
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単なるお涙ちょうだい映画ではなく、いろいろな角度からいろいろなことを考えさせられる映画です。
ギャガが映画制作に力を入れてますが、
今年一番に力を入れている映画です。
残念ながら世間の関心は低いかもしれませんが、
見て損はない映画です。
この映画は、実によく泣ける映画でしたね。
玉山鉄二の誠実で、もの悲しい雰囲気が好きです。
また倉庫での会長の言葉に感動しました。
これから原作も読んでみようと思います。
こんばんは。
TB&コメントありがとうございます!
ほんと考えさせられる作品でしたね。
僕もギャガの作品はいくつか見ましたが
一番良かったような気がします。
多くの方に観てほしいですねw
また遊びにいらしてください♪
こんばんわ。
玉山鉄二さん良かったですね〜。
逆境ナインの彼も好きでしたが、今回は泣かせてもらいました(涙)
会長の言葉も良かったですよね。
差別を肯定してますけど現実を表していると思いました。
僕も原作見てみますw
犯罪の裁きについては、論議したらエンドレスですよね。ただこの映画の論点は犯罪と裁きではなく、犯罪者の家族の苦悩ということですから、玉山くんのような描き方が正解だと思っています。
もし極悪非道のゴリラ顔の犯人だったら、だれも家族にさえ同情心を抱かないかもしれないし、兄弟の絆も感じないでしょう。
また初犯で誤って刺殺したなら無期懲役はないと思いましたが、そうしないとこのストーリーが成り立たないのだから仕方がない。原作を買いましたので、この辺りをどのように書いているのか楽しみです。
ではまた遊びに来ます
今日観てきました。もう ボロ泣きでした。
今年観た邦画で もしかしたら・・・1位かも・・・(本数観てないけど^^)「フラガール」も良かったけど。
玉鉄の名演技 もう思い出しただけでも涙・涙で
暫く余韻が続きそうです^^;
僕は涙腺が硬くて、めったに映画で泣かない方なんですが、号泣しました。
本当に体の底から涙が出てきました。
でも単なる「泣ける映画」じゃなくて、色々考えさせられる所も深い。
キャストも皆さん素晴らしかった!
本当に素晴らしい映画だと思いました。
私は映画を観た後に原作を読みましたが、映画の方が好きです。
要所要所にちゃんと見せ場があって、それぞれ考えさせられるセリフがありました。
凄くいい映画だと思いましたが、私は小田さんの歌は正直いらなかった…あれがなくても十分感動していたので、逆に邪魔でした…(ファンの方、すみません)
こんにちは。
コメントありがとうございます!
そうですね、この映画は家族の苦悩に焦点を当てているので
そこはある程度割り切って観ないとしょうがないですよね。
ただもう少し兄の描写が欲しかった気もします。
あんなに優しい兄で理性もしっかりあるようなのに、
なぜあんな犯罪に走ってしまったのかよく分からない。
もし捕まったら大学どころじゃないということまで
頭が回らなかったんでしょうかねぇ。。
その辺の土台が腑に落ちなかったので突っ切るまでの評価には
なりませんでした。
こんにちわ♪
そう、「今年No.1邦画」って言ってる人結構いるみたいですよ!
かなり評判はいいですよね〜!
個人的には前半部分がイマイチでしたが
ラストの玉鉄の演技で全て持っていかれましたw
こんにちは♪
かなりハマってますね〜。
僕もラストは号泣でしたよ。玉鉄にやられましたw
キャストは本当に良かったですね。
イメージが合わなくて違和感を感じることはなかったし。
考えさせられる作品でしたね。
こんにちは♪
映画の方が面白いんですね〜。
じゃあ脚本がかなりうまかったってことなんでしょうね。
買い溜めてる本がまだ3,4冊あるので(汗)、
それが片付いたら読んでみようかな。
あら〜、小田さんの曲ダメだったんですか〜。
僕的には映画と一体化して全く違和感なかったです。
小田さんの曲が終わるまでボーっと余韻に浸ってたのに
その後の曲で一気に現実に引き戻されました(笑)。
でも思い出してみると、ラストの玉鉄の演技に感動していて
小田さんの曲が耳に入ってなかったような気もしてきました。。
玉山鉄二さん、良かったですね・・・(涙)
直貴の目指していたものが、お笑いで、なんだか色々、観ているほうとしても、救われたような気がします。
ラストシーンの桜並木を、親子3人で歩いてる姿が、とても温かく、力強く感じることもできました。
そうそう、吹越さんも良かったですね・・・(涙)
こんにちは。
お笑いを目指しているという設定は良かったですね。
意外と笑ってしまいましたw
由美子が本当に素晴らしい人で良かったです。
温かい作品でした。
原作は読んでいませんでしたが、作品の内容の素晴らしさ、兄弟の絆と世間からの非難の苦悩との戦いが見ている側にも重く伝わり、弟直貴の最後の決別は胸を締め付けるような感動を覚えました。
最後のお兄ちゃんが、手を合わせて「ありがとう」と言っているように見えましたね。
会長とのシーンも大切だし、この映画はDVD買いだと思います。何度も泣きたい。
こちらこそコメントありがとうございます!
いつもは考えないようなことを考えさせられる作品でしたね。
当たり前ですが加害者の家族も苦悩してるってことを気付かされました。
ラストの玉鉄良かったですね。
こんばんは。
TB&コメントありがとうございました!
すごく泣かされる作品ですよね。
僕も号泣でした。
DVDを買っても損はない作品だと思います。
泣きたい人にオススメですね。
こんにちは。
こちらこそありがとうございます!
手紙は評価が高いですよね〜。
僕は感情移入しにくかったのですがいい作品だと思いました。
「時かけ」も良かったですねw
私も最後のシーンで号泣でした。
小田さんのあの曲は自分的には反則かと笑
あの曲だけで泣けてしまいますね。
玉山さんもかなり見直しました!
ああいう演技も出来る方なんですね。
自分は家族と疎遠で(別に犯罪者なわけじゃないですが汗)
なんでこの家に生まれたんだろうなんて思った時期もあったので
余計にこの映画はすごく考えさせられましたね。
はじめまして。
小田さんの曲は反則ですよね〜
あそこが泣きのピークでしたw
玉鉄良かったですよね。
セリフが少ないですけどいい味出してました。
僕も家族について考えさせられました。
うちは仲がいいので犯罪者になったらかなり苦しめる
ことになるだろうなぁなんて。
家族を悲しめることはしちゃいけないなと改めて思いました。
TBどうもありがとうございました。
こちらからもTBさせていただきますね。
「終わりにしよう」、
すごく重みがありましたね。
玉山さん、すごくよかったです。
最後のシーン以外でも、
1つ1つが印象に残ってます。
こちらこそありがとうございます!
すごく考えさせられる作品でしたよね。
玉鉄は印象的なシーンが多かったです。
出番は少なかったんですけどズンと心に響きました。
こーいちさんのレビューにあった
>「赦す」ではなくて「終わり」にするっていうのは分かる気がしました。
ですが、映画の時には感じなかったのですが、こーいちさんの感想を読んで、その通りだなぁと思いました。
確かに「赦す」ではなく、「終わり」という言葉の方が、伝わってきますよね。
こんにちは♪
そう言ってもらえるとすごく嬉しいですw
僕が被害者の家族だったら絶対に赦せないと思うけど
いつまで引きずる訳にもいかないと思います。
だから「終わり」という言葉がその通りだなと思いました。
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