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『父親たちの星条旗』
泣き度 2006/10/28公開 (公式サイト)
残虐度 満足度 【監督】クリント・イーストウッド 【製作】クリント・イーストウッド / スティーヴン・スピルバーグ / ロバート・ロレンツ 【脚本】ロン・パワーズ / ポール・ハギス / ウィリアム・ブロイルズ・Jr 【原作】ジェームズ・ブラッドリー 『硫黄島の星条旗』/『父親たちの星条旗』 【出演】 ライアン・フィリップ / ジェシー・ブラッドフォード / アダム・ビーチ / ジェイミー・ベル / バリー・ペッパー / ポール・ウォーカー / ジョン・ベンジャミン・ヒッキー / ジョン・スラッテリー / ロバート・パトリック / ニール・マクドノー / メラニー・リンスキー / トム・マッカーシー / クリストファー・バウアー / ジュディス・アイヴィ / スコット・リーヴス / スターク・サンズ / ジョセフ・クロス / ベンジャミン・ウォーカー / マイラ・ターリー / アレッサンドロ・マストロブーノ / ジョージ・グリザード / ハーヴ・プレスネル / ジョージ・ハーン / レン・キャリオー / クリストファー・カリー / ベス・グラント / コニー・レイ / アン・ダウド / メアリー・ベス・ペイル / デヴィッド・パトリック・ケリー / ジョン・ポリト / ネッド・アイゼンバーグ / ゴードン・クラップ/カーク・B・R・ウォーラー / トム・ヴェリカ / ジェイソン・グレイ・スタンフォード <ストーリー> アメリカ、ウィスコンシン州で葬儀社を営むひとりの老人。今、彼には最期の時が迫っていた。彼の名は、ジョン・“ドク”・ブラッドリー。彼は1945年、太平洋戦争の激戦地として名高い硫黄島に、海軍の衛生兵として出兵していた。しかも、その時撮られた1枚の写真によって、米国中から“英雄”と讃えられた輝かしい過去があった。しかし彼は、その事について決して語ろうとはしなかった……。硫黄島で何を見たのか。父は何故沈黙を貫こうとするのか。父の最期を見守る彼の息子が、硫黄島の真実を辿り始める……。(goo映画より) ≪予告編≫ 『硫黄島からの手紙』レビュー ♪まずポチっと1クリック♪ 原作 サントラ <感想> 先日、試写会で観た『硫黄島からの手紙』をアメリカの視点で描いた作品。観た後に思いましたが、こちらから先に観ておいた方が良かったです。あえて試写会まで我慢していたのですが、こちらを観ておいた方が日本軍の不気味さもあって「硫黄島〜」に興味をそそられただろうなと思いました。 この「硫黄島の戦い」はアメリカ軍の損害が日本軍の損害を上回った唯一の戦闘だと言われています。でも損害の数を調べてみると日本軍が20,933名の守備兵力のうち20,129名が戦死したのに対して、アメリカ軍は戦死6,821名だそうです。戦死者は日本の方が圧倒的に多い。アメリカの戦傷者が21,865名なのでそれを含めると日本軍より上になりますけど、これは損害が上回ったと言えませんよね。 物語は「硫黄島の戦い」そのものを描いているわけではなく、国によって英雄に祭り上げられ利用された3人の兵士たちの苦悩を描いています。あの写真はかなり有名な写真なんですね。確かにどこかで見たことあるような気はしていました。でもあんなエピソードがあったなんて全く知りませんでした。この作品を観るといろいろ考えさせられますね。戦場での壮絶な戦いと国家の上層部のギャップはすごかったです。。華やかにパーティーなんかやってるんですもんね。本土にいる人は戦争を「国のため」と言い、戦場の兵士は「戦友のため」と言う。戦争って何なんでしょうね。 でも英雄ってこういう風に作られていくんだなと興味深かったです。利用された彼らの結末も悲しかったですね。レイニーはなんとか英雄という肩書きを利用しようとあがいてましたがあっさり時代に置いて行かれました。それにしてもレイニーの彼女は嫌な女性でしたね。レイニーの場合は実際に戦場で戦ってるし偶然手に入れた名声を利用したとしても許せますけど、彼女のでしゃばりっぷりにはムカっときました(笑)。でもああいう人って結構いたんだろうなぁ。知らない親戚が急に増えそうですね。 3人の中ではアイラが一番共感しやすいキャラでしたね。レイニーのように自分の気持ちに嘘は付けず不器用に苦しむ姿に込み上げてくるものがありました。差別され落ちぶれていく姿は見てられませんでした。ドクもいい人で彼が一番自分を見失わずに生きてました。でも戦争が終わっても戦争にいった人はその悪夢から逃れられないんですね。「本当の兵士は戦争を語らない。」という言葉は心に響きました。 実際の戦争はもっともっと酷いのでしょうけど、悲惨さや過酷さはとても伝わってきました。かなりエグイ映像もあって何度か気分が悪くなりました。銃撃戦の戦場ってあんな感じなんですねぇ。。当然めちゃくちゃ弾が飛び交ってるんですけどあんな中突撃なんてできないですよ。僕だったら一歩も動けないと思います。敵も味方も分からないような中で戦っているんですね。改めて戦争の怖さを感じました。 それとこの作品を観てアメリカもいっぱいいっぱいだったというのを知りました。まぁ、まだパーティーなんかやってるくらいなんで余裕はあるんでしょうけど、それでも必死だったんだなぁと。アメリカを正義として描いていないのは良かったですね。アメリカにも日本にも肩入れすることなくフラットな視点で観ることができました。 映画としてはなかなか面白かったんですけど、マイナス点としては途中から誰が誰だか分からなくなったんですよね(苦笑)。登場人物が多いし、回想シーンとかあるから「この人誰だっけ?」ってなっていました。。ラストでようやくあのオシムみたいなおじいさんがドクだったんだと気付きました(汗)。原作はドクの息子さんが書かれたらしいのでかなり史実に忠実なんでしょうね。戦争について全く知らないので勉強しなきゃいけないなとこの2部作を観て痛感しました。 【関連記事】 ・『硫黄島からの手紙』 ♪ポチっとお願いします♪ |
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やはり戦争に行った兵士の気持ちは行った人にしか分からないんだろうな・・・と映画を見て思いましたね。
あの白いケーキにストロベリーソースのシーンが印象的でした。思い出すと怒りが込み上げます(苦笑)。
やっぱり戦争を体験した人はそうなんですね〜。
うちの祖父は軍隊の事務みたいなことをしていたそうなので
全く戦場には出てないようなのですが、僕も本人から
戦争のことを聞いたことがなかったです。
トラウマというか精神的に極度に辛い体験ですよね。。
もうあのケーキは趣味悪すぎでしたね(怒)
前線と本国の温度の違いを痛感させられました。
こーいちさんは『硫黄島〜』→『父親たち』と逆で観たんですね。でも敢えて逆に観てもこの映画は遜色ないと思いますね。
>アメリカもいっぱいいっぱい
他国よりも圧倒的戦力を持ってるにも関わらず、その反面で国庫がすっからかんだという事実はこの映画を観て初めて知りました。
でも昔はどこもこんな感じだったんでしょうね・・
こんばんわ!
どっちが先でもいいから両方セットで観て欲しいですw
まだ日本のように絞り出している訳じゃないから
余裕はあるんでしょうけどかなり苦しかったのは確かなようですね。
私は劇場で「硫黄島〜」を見て、後からこちらをDVDでした。やっぱり「硫黄島〜」の方が良かったように思います。
あまり私には響いてくるものがなくて・・あえて有名な俳優さんが出ていなく、誰が誰かがあまり解らずで、誰にも感情移入出来なかったからかもしれないです。
こんばんは♪
いつもありがとうございます!
確かにあまり心に響く作品ではなかったですね。
誰が誰だか分かりにくいし。
「硫黄島〜」では圧倒的に勝ってるように感じた
アメリカが実は苦しかったというのは驚きでした。
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