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『幸福な食卓』
感動度 2007/01/27公開 (公式サイト)
切なさ 温かさ 満足度 【監督】小松隆志 【脚本】長谷川康夫 【原作】瀬尾まいこ 『幸福な食卓』(講談社刊) 【音楽】小林武史 【主題歌】Mr.Children 『くるみ -for the Film- 幸福な食卓』 【出演】 北乃きい/勝地涼/平岡祐太/さくら/羽場裕一/石田ゆり子 <ストーリー> 3年前、父が自殺未遂をしてから家族は変わった。母は家を出て、成績優秀だった兄は大学進学を拒否し、農業に従事していた。新学期が始まり、佐和子は転校生、大浦と親しくなる。志望校を目指すため、佐和子と友達になりたいと言う大浦。変わり者だが明るく男らしい大浦に影響を受け、佐和子も夏休みに予備校に通う。父は仕事を辞めて、大学に行くと言い出す。それぞれの道を歩き始め、家族は少しずつ形を変えていく。(goo映画より) ≪予告編≫ (↑予告編はかなりネタバレが含まれているので映画をご覧になる方は見ない方がいいと思います。) ≪邦画満足度ランキング≫ 人気ブログランキング参加中♪ ポチッとして頂けると嬉しいです →日本映画ランキング <感想> かなり好きです、これ!久々に心震えました。特別泣いたり感動したわけじゃないですけど良かったです。押し付けがましくない描き方が心地よくてすごく透明感があるんです。本作は瀬尾まいこさんの同名小説が原作です。彼女は中学校で国語の教師をしているまだ若い作家さんで、この作品で吉川英治文学新人賞を受賞したそうです。映画を観ていて学校の映像がすごくキラキラしているように感じたのは、若い世代をいつも身近で見ているからなんですね。きっと原作もこの映画の透明感のままだと思うので、この原作を含めて彼女の作品を読んでみたいなと思いました。 物語は、「今日で父さんを辞めようと思う。」という衝撃的なセリフで始まります。詳しい背景は分かりませんが、この家族はかなりおかしな形態で存在しています。お父さんはお父さんを辞め、お母さんはお母さんを辞めているわけではないけど家を出て一人暮らし、高校でいつも成績が1番だった兄の直ちゃんは大学進学を辞めて農業をやっています。なんだか変な家族なんですが仲は良くて決して不幸そうでもないんですよね。ただすごくみんなデリケートな空気を発していて、いつ誰の糸が切れてもおかしくないような緊張感が常に漂っています。なかなか有り得ない設定ですが、丁寧に描かれているので全く違和感は感じませんでした。 そんな家族のストーリーと同時に学校では北乃きいちゃん演じる佐和子と勝地涼くん演じる大浦勉学の爽やかな恋も進行していきます。地方都市が舞台なので2人とも垢抜けてなくて初々しいのでとても好感が持てます。特に北乃きいちゃんは透明感があって魅力的でした。演技も自然で良かったです。北乃きいちゃんと言えば、夏によく見かけたCM(こちら)が印象的で覚えていました。結構恥ずかしい体操なのにすごく楽しそうに堂々と踊っているから「すごい子がいるなぁ」と感心していました。顔は決して美人じゃないですけど、人を惹きつける何を持っていますね。これからが楽しみな女優さんです。 大浦役の勝地くんもすごく良かったです。最初は中学生に見えないと思っていましたが自然に慣れました。大浦くんって一歩間違えばウザいキャラになりそうなんですけど、ウザイといい奴のギリギリのラインをうまく演じていました。根拠のない自信を持っていてちょっと変わってるんだけど誰からも愛されるような男の子でした。佐和子に対しても誠実でさりげなく支えている姿も好感が持てます。 「凄いだろ。気付かないところで中原は守られているってこと。」 セリフもよかったです。普段は意識しないけど自分の周りには大切な人がいていつも支えられているんですよね。歌のことで困っている佐和子にアドバイスするシークエンスも感動しました。 しかし幸せな気持ちになっていた2人に突然不幸が襲います。僕は全く予想していなかったので本当にショックでした!というかそうなって欲しくなかったですね。最近の感動系の作品は必ず誰かが死んじゃうので、「またか。。」とちょっと残念でした。でもその死のおかげで家族が再生していくのでしょうがないのかな。。 その他のキャストも良かったです。家族はみんな不思議な空気を出していて危なっかしくて作品の雰囲気にピッタリでした。平岡くんもちょっと不思議系の役だったのでハマっていました。小林ヨシコ役のさくらさんも存在感がありましたね。不器用で言葉はキツイけどやさしさがあって素敵でした。 「もっと甘えたらいいのにって思う。 家族はさ、作るのは大変だけど その分滅多になくなったりしないからさ。」 この家族ってやさしくて仲がいいようにも見えるけどみんなバラバラなんですね。それぞれがお互いを気遣ったりバリアを張っていて本音の部分に入り込まないようにしています。朝食の時は決定事項を発表するだけで相談ではない。それが大浦の死とヨシコの言葉によって初めて本音をぶつけることで家族はまとまり、再生していきます。家族って多少傷つけたとしても本音でぶつかり合い、遠慮なく頼るってことが大切なんだなと思いました。やっぱり役割も大切ですね。佐和子と直ちゃんがしっかりしすぎていたから、親の役割が希薄になってお父さんは自分の存在意義を見失っていたかもしれません。子供に頼られたら親は自分がしっかりしなきゃって思いますもん。 この作品はエンディングが本当に素晴らしいです。ミスチルの曲に合わせて歩くシーンはゆったりと余韻に浸れて心地よかったです。佐和子が後ろを振り返りながらひたすら前に歩いているだけなのにそこにストーリーの全てが込められていてすごく印象的でした。「くるみ」の歌詞も映画にピッタリなんですよね♪大浦くんの死でテンションが下がったのですが、ラストで「やっぱりいい作品だなぁ」と一気に挽回しましたw ドラマとしては良かったのかよくわかりませんが、じわじわと心温まってきます。この透明な空気感が大好きでした。 『幸福な食卓』(小説)&映画2回目の感想はこちら ☆参考になったり共感できた方 ココをポチッとお願いします より詳しい最新映画・芸能情報、人気ブロガーの感想は 人気ブログランキング or にほんブログ村へ 【満足度アンケート】 『幸福な食卓』が面白かった方→こちらに投票 『幸福な食卓』がイマイチだった方→こちらに投票
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昨日見てきました!いっや〜すごい好きですこの映画!
というか思った事、着眼点が全て書かれてしまってる(苦笑)
>特別泣いたり感動したわけじゃないですけど良かったです。押し付けがましくない描き方が心地よくてすごく透明感があるんです
やっぱりここが一番ポイント高いですね!
泣け!って感じもしないで純粋に物語を楽しめますよね♪
後記事にも書かれてますが台詞が中々いいものが多かったですね!
>この作品はエンディングが本当に素晴らしいです。ミスチルの曲に合わせて歩くシーンはゆったりと余韻に浸れて心地よかったです。佐和子が後ろを振り返りながらひたすら前に歩いているだけなのにそこにストーリーの全てが込められていてすごく印象的でした。「くるみ」の歌詞も映画にピッタリなんですよね
ここは最高の見せ場ですね!
歌詞が素晴らしく合ってて、今までの事がフラッシュバックしてきてグッと来ました!
どことなく感覚として、「タイヨウのうた」を観た時の感情に似てて僕の好きなタイプの邦画が増えて嬉しかったです!
「幸福な食卓」とってもいい映画でした。
崩壊した家族が周りの人々の見えない力で再生していく話が押し付けがましくなく、自然に心の中に染み入ってくるような作りで、不幸な出来事などありましたが、ラストの着地点が素晴らしく、いい気持ちで映画館を後にする事が出来る貴重な作品でした。
また「masalaの辛口映画館」のご来館をお待ちしております。
コメントありがとうございます!
僕も大好きでした!
観終わった後の爽やかな空気は「タイヨウのうた」に近いものがありますね。
ポジティブな気持ちになりましたw
特にエンディングの素晴らしさは秀逸でしたね。
じっくり余韻に浸れる作品はいいですね♪
あまりお客が入っていないみたいなのでもっと多くの
方に観てもらいたい作品です!
こちらもありがとうございます!
素敵な作品でしたね♪
爽やかで本当にラストが大好きでした。
ステキな映画でしたね! 観賞した人たちが、みんなほとんど同じような「暖かい、優しい気持ち」で劇場を後にしたことでしょう。大浦くんが居なくなったことよりも、小林ヨシコの「元気にならなきゃ」に、なぜか泣けてきた自分です。凹んでたから。
皆さんほとんど同じ意見なので安心しました。大浦くんの「おう」は爽やかモリケンという感じでした。
仰るとおり、小林ヨシコの存在感も中々ですよね。
こちらこそコメントありがとうございます!
ホント素敵な映画でしたね。
爽やかな温かい気持ちで劇場を後にできました。
小林ヨシコの存在は良かったです。
閉塞感のある“静”の家族に新鮮な空気と勢いを与えていました。
セリフも良かったです。
こんにちは。
こちらこそありがとうございます!
大浦くんは爽やかで良かったですね!
「おう!」を真似する北乃きいも可愛らしかったです♪
ところでモリケンって何ですか?
ちょっと分からなくて気になったので(笑)
TB&コメントありがとうございます!
「くるみ」いいですよね〜。昔のMDはありますけど
新しいバージョンは持っていないので僕もCD買おうかな。
歌詞がいいから何度も聴きたくなりますね♪
原作を1/3くらい読みました。
同じ空気感があってすごくいいですw
キャラも映画のイメージ通りでしたね。
映画では詳しく語られていなかったことも分かって
楽しんで読めています。
瀬尾さんの文章も素敵で読みやすいです☆
佐和子の試練は厳しいものとなりましたが(殺さなくても・・・泣)、心温まるお話でしたね。
キャストもとても良かったです。
きいちゃん、可愛かったです!
大浦君が死ぬのは、映画の予告の時点でなんとなく感じていました。
こんにちは。
すごく温かい作品でしたよね。
大浦くんの死は悲しいですけど。。
家族のフワフワしたキャストは良かったですね。
そのおかげでさくらさんなど外部のキャラも立っていました。
きいちゃん今後も注目ですねw
今は国会議員ですが、昔は万年青春俳優でした。
若い人は知らないかな・・・
わざわざありがとうございます(笑)
ホリケンっぽいから人の名前なのかな?と思ってましたw
国会議員だった森田健作さん!
あ〜知ってます!
昔は青春俳優だったんですね。
なるほど〜
邦画は今年も順調な滑り出しだと思いませんか?
「それボク」といい、この作品といい素晴らしいと思います。
原作の雰囲気を損なっていないことがいいですよね。
そしてキャスト。みなさんピッタリでした。
特に北乃きいちゃんにはこれからも注目です。
ブログにTBありがとうございました。
映画も面白いですが、原作は映画以上に面白いですね。
こんな才能の作家が誕生したことは驚きです。
そうなんですよね〜、あの予告編ダメですよ!
僕は見ていなかったので大丈夫でしたけど。。
なんであんな予告編にしたのか分かんないですよね。
予告編見たら満足度下がります。
あっ、↑の予告編のリンク削除しておかないと。
今年も邦画はいいですね♪
去年は素敵な映画がたくさんあったので今年は大丈夫かな?
ってちょっと心配だったのですが心配無用でした!
この原作面白いですね〜。
映画ってセリフもそのまま使っているから
空気感が同じっぽくて読みやすいですw
キャスティングはほんと絶妙でしたね。
北乃きいちゃんはこれからが楽しみです。
最近なかなかコメントにこれなくてどうも。
勝地涼さんに中学生役はキツクなぁい???
・・・つっこんだらあかんとこ
思いっきりツッコミをいれてしまいました。(笑)
でもサワヤカ大浦くん大変よかったです。
あとコバヤシヨシコ!おそるべし。
ええひとでしたね、とっても。
口は悪いけど。遠慮ないけど。(笑)
むしょうにシュークリームが食べたくなりました。
そうそうファミマでコラボシュークリームが
出てますよん。
タマゴの殻のかわりにアーモンドスライス入りで。
こんばんは。
僕も今原作を読んでいる途中ですがすごく読みやすくて面白いです。
他の作品も読んでみたいです。
こんばんは。
お忙しいみたいですね。
僕もあまりコメントを残さないので(汗)。
勝地くんはツッコミいれたくなりますよ(笑)
でも予想以上に好演していましたね。
さくらさんの演技は見たことなかったのですが彼女も良かったw
シュークリーム、ファミマで売ってますね!
中はアーモンドなんですか?
あ〜、アーモンド苦手(苦笑)
こーいちさんも気に入られたんですね。
ワタシは自分が記事を書いた後に、他の方の記事を読むようにしてるのですが、ワタシもこーいちさんの意見と全く同じでした。
ワタシが書きたかった事を、文章にしてもらってて、うれしかったです。
「そう、そう、」と頷きながら読ませていただきました。
ミスチルのくるみ、ホントよかったですね。
こんばんは。
すごくいい作品でしたよね〜♪
僕も大好きでした!
記事にも共感してもらえて嬉しいです('-'*)エヘ
「くるみ」も良かったですね。
最近、ずっと聴いてます♪
TB&コメントありがとうございました。
つっこんじゃだめーって思いながらも、
勝地くん撮影中1日何回もヒゲ剃ってたんだろうなー、とか
無駄なことを考えてしまいましたw
でも笑いと悲しさと感動のバランスが絶妙で、
観終わってからは「くるみ」がエンドレスです(;´∀`)
TBありがとうございました。
北乃きいちゃん、良かったですね。
彼女が”もろこし体操”の娘とは知りませんでした。
ラスト・シーンが大好きです。
こんにちは。
でも中学生でもヒゲが濃い奴はいますから(笑)
佐和子の背負っているものは重いのにあまりそれを
感じさせないところが良かったですねw
こんにちは。
こちらこそコメントありがとうございます!
もろこし体操はインパクトがありますよね(笑)
彼女の名前も珍しいので覚えてました。
アクションが好きらしいので希少価値の高い女優になるかもしれません。
僕もラストシーンが大好きでした☆
この映画の中に散りばめられた台詞に
じわじわぁ〜っと 心温められました...
シンプルで透明感のある作品でしたね。
リアレンジされた『くるみ』も良かったです☆
『NANA2』とともにTBさせていただきました。
また、お邪魔しますね!!
はじめまして♪
TBとコメントありがとうございました!
この映画はセリフが素敵ですよね〜。
ほのぼのとした会話が温かくてすっごく良かったですw
「くるみ」もピッタリで文句なしでした。
これからもよろしくお願いします☆
2回目の感想も、拝見させていただきました。
そうですね、原作なしでもそれなりに完成しているし、原作を読み返してもう一度みると、脚本の工夫がよくわかりますね。
こんにちは。
こちらこそいつもありがとうございます!
原作も映画と同様に素敵な作品でした。
空気感はほぼ同じような気がします。
原作を読んでもう1度観ると足りない部分を脳内補完できて
さらに楽しめましたw
これものすご〜く好きでした!!
原作もとても透明感あってすごく好きだったのですが、期待を全く裏切らないすごく素敵な映画になっていました。
北乃きいちゃんが、この役とっても合っていましたね。さくらさんもいい味だしていましたし、平岡くんもすごく良かったです。
何度も繰り返し観たいので、DVD購入してよかったですよ〜
こんにちは♪
すごくいいでしょ、これ?
今のトコ今年のベスト3には入ってます!
僕も映画の後で原作を読みました!
透明感はそのままでしたよね。
DVD買われたんですね!
僕もAmazonで買ったんですけどまだ開けてないです(汗)
そろそろ見てみます♪
映画の雰囲気は、こーいちさんが好きそうな感じでしたね。二人の初々しい恋愛が良かったです。
主役の北乃きいちゃんは、最初地味な子だなぁと思ったのですが、途中から可愛く見えてきましたよ。
DVDで観たら、エンディングの曲の音がやたらデカかったです(笑)。
コメント遅くなりました〜
エンディングがイマイチだったんですね、残念。。
僕、途中まで星3つか4つかな?って感じでラストの
ミスチルでやられちゃったんですよ〜。
DVDだと音がでかいんですね(笑)
DVDを買ってまだ1度も観ていないのでチェックしてみようかなw
勝地くんあまり違和感ないですよね!
でも最近のキットカットのCMは無理があるんじゃないかと
思ってしまう今日この頃(笑)
"gooブログ"などここからTBできないブログは別ブログからお返しします!!