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『アルゼンチンババア』
感動度 2007/03/24公開 (公式サイト)
幻想度 映像美 満足度 【監督】長尾直樹 【脚本】長尾直樹 【原作】よしもとばなな 『アルゼンチンババア』(幻冬舎刊) 【時間】112分 【出演】 役所広司/鈴木京香/堀北真希/森下愛子/小林裕吉/手塚理美/田中直樹/きたろう/岸部一徳 <ストーリー> 仲の良かった3人家族。イルカの島で過ごした楽しい想い出を残し、大好きだった母が死んだ。母を愛し、仕事一筋だった墓石彫りの父はなぜかその日に限って病院に顔を出さず、突然、姿を消してしまった! 半年後、父は変わり者の女の人の屋敷で発見された。そこは広い草原にぽつんと佇む小さな田舎町のなかの異国。昔はタンゴやスペイン語を教えていたらしいが、今はちょっと頭がおかしくなって怪しい呪文を唱えているとみんなが噂する謎の“アルゼンチンババア”。母親の供養もほったらかして、どうして父がそんな人のもとに?! 一人娘のみつこは勇気を奮い起こし、父親奪還に向かうのだが…。(goo映画より) ≪予告編≫ ≪邦画満足度ランキング≫ 最新映画情報・感想はこちら →日本映画ランキング <感想> yahoo!ムービーのオンライン試写会が当たりました! オンライン試写会は『夜ピク』以来2度目です。PCで観るというのが正直あまり好きではないのですが(笑)、面白ければまた映画館に行けばいいかと思い観賞しました。原作はよしもとばななさんの同名小説。ボクは原作はもちろん、よしもとばななさんの作品自体、一度も読んだことがありません。 まず映像は全体的に黄色っぽくてすごく綺麗でした。ノスタルジックでファンタジーのような世界がうまく作られていました。鈴木京香さん演じるアルゼンチンババアが住んでいる建物も草原の中にぽつんとあって、汚いんだけどセンスの良さを感じさせるセットと美術でした。原作は読んでいないので分かりませんが、その世界観を忠実に表現しているんじゃないかなぁと思えました。 ストーリーは簡単に言うと母(手塚理美)の死が受け入れられず現実逃避してアルゼンチンババアのところに逃げ込んだ父(役所広司)を娘(堀北真希)が取り戻しに行くという話。テーマは重いのですが全体的にフワフワしていて大人のファンタジーでした。観終わった後は優しい空気に包まれるのですが、ボクはどうも苦手でした(爆)。こういう大人のファンタジーって合わないみたいです。登場人物の感情や行動に寄り添えないので終始モヤモヤしたものがまとわり付いてくるんですよね。リアルさを求めた作品ではないので気にしないように意識して観たのですが、どうしても一つ一つの感情の変化に違和感を感じてしまって消化不良でした。 特にストーリーの根幹となる父親の気持ちが理解できないのでどうしようもなかったです。妻が死んだ現実を受け入れられなくて、娘を置いて出て行くというところまではまだ理解できるんです。ただその後が全く分からない。死を受け入れられないのは妻のことが大好きだったからなハズなのに、どうして別の女性(アルゼンチンババア)と暮らすのか?しかも子供までできて、妻に対する想いってどうなったのだろう?と大きな疑問が残ります。さらにそんな父を受け入れる娘や親戚の心情の変化があっさりしすぎて不自然な感じがしちゃうんですよ。。 後になって、もしかしたらこういう一般的に受け入れにくい話をアルゼンチンババアの魅力で包み込みたかったのかな?と思いました。そうだとすると個人的には鈴木京香さん演じるアルゼンチンババアの魅力や存在感が薄く感じます。服装などは独特ですがキャラ自体は単に普通のいい人なんですよね。あまり臭そうでもないし、これといってアクがない。だから世間から疎まれて隠棲していることに必然性や説得力を感じません。それにババアという設定の割にはすごく綺麗すぎて無駄に違和感を感じます。わざとそうしたのか分かりませんが、そこだけ妙に浮いていて逆効果だと思いました。 鈴木京香さんや役所広司さんはうまく演じていたと思うのですが、上述した通りキャラクターを受け入れられなかったのでなんとも言えません。。堀北真希ちゃんはまだ共感できる部分もあって良かったと思いました。こういう健気なんだけど不幸だったり苦労する役はハマりますね。かわいいシーンもたくさんあったし堀北真希ちゃんが好きな方は十分満足できると思いますよw 森下愛子さんは微妙でしたが、新人の小林裕吉くんは存在感がありました。今後も出演作がいくつもあるみたいですし楽しみな俳優になるかもしれませんね。 お母さんのお墓のシーンも綺麗だったし、映像的には本当に素敵で満足できました。優しく包まれる空気感もなんとなく感じたのですが、やっぱり感情移入できないってところがネックですね。最初はどうしてもストーリー中心に追ってしまうので、あらかじめ原作を読んでいればもっとすんなり受け入れられたのかもしれません。これからご覧になる方は原作を読んでおくことをオススメします。部分部分では好きなシーンやセリフがいくつもあったのですが、肝の部分がなんだかよく分からない作品でした。内容的には☆2つでしたが映像が素敵だったので3つにしました。人によってかなり好みは分かれそうです。 ブログランキングに参加中!ここをクリックしてね♪ 【満足度アンケート】 『アルゼンチンババア』が面白かった方→こちらに投票 『アルゼンチンババア』がイマイチだった方→こちらに投票
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僕もまったく同じ方法で観ましたよ!
んん・・・方法も同じなら感想も同じです(笑)
こーいちさんも書かれてるように感情の変化がねぇ・・・びみょーなんすよね・・・
後、肝心なババアのビジュアルもね・・・
>内容的には☆2つでしたが映像が素敵だったので3つにしました
まったく同感です。
話はイマイチなんですが、映像がなんとかカバーしてくれてましたよね。
あのお墓はいいなぁなんて思いました♪
こんにちは♪
あれ、結構簡単に当たりますよね〜。
映画館に行くか微妙な作品だったので試しに観てみましたw
結果的に観ておいて良かったです(笑)
イマイチ登場人物に共感しにくい作品でしたね。。
原作ファンなら楽しめると思いますけど、そうじゃなければ
なかなか難しそう。
ストーリーを追わずに雰囲気を楽しめればいいですけど。
ババアのビジュアルももっと汚い方が良かったと思いました。
映像は本当に良かったですねw
イルカのシーンもなんだか神秘的でした♪
私も、ニフティの試写会(九段会館)に当たったんですけど・・・色々とあって結局行けなかったんです(T^T)
でもこーいちさんの感想を拝見して、観てないけどちょっと「・・やっぱり^^;」って感じかも(笑);
わたしはずっとばななちゃんの作品は読み続けてきてますけど、小説はいいのに映画化はダメな作家さんのひとりだと思います。ずっと昔、『キッチン』も『TSUGUMI』も、映画はイマイチでしたし・・・。
世界的にそれなりに評価されてる小説なのにね。
(まあばななちゃんも映画化したくて書いてる訳じゃないですからね^^;)
行間やページの空白に感じなきゃいけないものが多すぎるんだと思います。でもそれこそが彼女の小説の良さだと思いますけど^^
もう春休みになってしまったので、まだしばらく映画はお預けで〜す☆
あら〜、試写会行けなかったんですかぁ。
春休みになったらママは忙しくなりますよね〜(笑)
ボクは微妙だったのですが、この作品は映像化が成功している
方だと思うんですよね。
映像とかすごく綺麗で原作の雰囲気にかなり忠実っぽかったですし。
ダメな人はボクと同じような感想ですけど意外と評価は高いみたいです。
ボクは吉本ばななさんの作品ってどんな空気感か知らないので
1度読んでみますw
22日までyahoo!のIDを持っていれば抽選でPCで見れるので
お時間があったら観てみてください♪
http://streaming.yahoo.co.jp/lot/movie/arubaba/lot.html
映画で補完できて個人的には○でした。
原作ではお母さんの死を受け入れたことで
その瞬間みつこが大きな贈りものを手にいれたとあって
それがそのままババアをもうけいれる理由になっちゃうので
え、それでええん?ってのがあって。
原作ではユリさんをいれた曼荼羅が完成するんですが
ココが映画ではあけたままになってたことが
自分的にはよかったかなと。
ホントに妻を愛してたんだったらね・・・。
役所広司さんも鈴木京香さんも
どれだけ汚しても隠せないオーラがあるので
私にはそれが吉とでたんですが
ひとによってはどうでしょうか・・・。
やっぱり原作→映画の方がすんなり受け入れられて
良さそうですね。
ある程度展開を理解しておかないと最初は置いてきぼり
になりますもん。
ボクも主演2人はイマイチでした。。
鈴木京香さんは綺麗過ぎるし、役所さんはかっこいいし。
オーラがあるんですよね〜。
そうなんですよ、「素敵なんだけど、肌に合わない」というか、微妙なんですよねぇ。満足度は☆3つ止まりでした…。
こちらこそありがとうございます!
雰囲気は好きなんだけどノレないですよね(笑)
原作を読んでいたら大丈夫なのかなとも思いましたけど。。
堀北真希ちゃんは可愛かったですねw
本当に、素敵なんですけどね。それなのに、訴えてくる力が弱いのはどうしてだったのか...。映像とか、演技とか、心に残る部分が随所にあるだけに、残念な作品でした。
こちらこそありがとうございます!
雰囲気は良かったんですけどね〜。
原作を読んだ方も映画と同じような感想のようなので
元々クセのある設定なんでしょうね。
先に原作を読んでいれば意外と引っかからずに観れる
らしいです。
原作は読んでいないのです。
タイトルと予告編に惹かれて見に行ったのですが、うーん、ちょっと誰にも共感できなかったですね〜。
特に父親かなぁ・・・。
ついつい妻の立場でものを考えてしまったので、いくら逃避しててもあのように子供まで作るのは早すぎだろう〜と思ってしまったのです(汗)
こんばんは。
共感できないですよね〜。
原作があるものなので忠実に作られているとは思うのですが
なんでこんなに共感しにくいものを映画にしたんだろう?と疑問です。
映像的にはすごく良かったし原作ファンは満足できるかもしれませんが
一般的には難しいですよね。。
原作は読んでいませんが、なんとなく雰囲気は伝わってきました。死で始まり死で終わるのは吉本ばななのテーマですよね。
今回の役所広司は、ちょっと好きになれない存在でした。鈴木京香は、怪しい美しさを発揮していましたね。でも一番は堀北真希ちゃんの清楚でありながら逞しく生きる少女の姿でした。
こんにちは。
いつもありがとうございます!
僕も原作は読んでないのですがきっと同じような
空気感を持ってる作品なんだろうなと想像できました。
>死で始まり死で終わるのは吉本ばななのテーマ
そうなんですか!?結構シリアスな作品を書かれるんですね。
読んだ事がないので勝手にイメージでフワフワした
優しい作品を書かれる作家さんだと思ってました。
僕も役所さんのキャラは嫌いでした。
単に現実逃避してる自分を正当化しているようにしか見えないし。。
堀北真希ちゃんの魅力満載な作品でしたね☆
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