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『神童』
感動度 2007/04/21公開 (公式サイト)
上品さ 満足度 【監督】萩生田宏治 【脚本】向井康介 【原作】さそうあきら 『神童』(双葉社刊) 【時間】103分 【出演】 成海璃子/松山ケンイチ/手塚理美/甲本雅裕/西島秀俊/貫地谷しほり/串田和美/浅野和之/キムラ緑子/岡田慶太/佐藤和也/安藤玉恵/柳英里沙/賀来賢人/相築あきこ/頭師佳孝/竹本泰蔵/モーガン・フィッシャー/三浦友理枝/吉田日出子/柄本明 <ストーリー> 音大を目指して浪人中のワオこと菊名和音と、神童と呼ばれて育った13歳の天才ピアニスト・成瀬うたが出会う。このところ母親の目を盗んではレッスンをさぼってばかりのうたは、愚直なまでにピアノに打ち込むワオを気に入り、彼の実家である青果店に入り浸るようになる。うたの応援もあり、翌春、ワオは首席で合格し、今は亡きうたの父で音楽家だった光一郎を知る御子柴教授のレッスンを受けることになる。(goo映画より) ≪予告編≫ 人気ブログランキング参加中♪ ポチッとして頂けると嬉しいです →日本映画ランキング <感想> 原作はコミックだそうです。僕は全く知りませんでしたが結構ファンの方は多いみたいです。「のだめ」効果でクラシックブームですし映画化のタイミングとしては良かったでしょうね。実際、僕も「のだめ」を見ていなければこの映画はスルーしていたかも。出演が松山ケンイチくんと成海璃子さんということで興味はありますけど。特にまだ14歳なのに大人びた表情をする成海璃子さんが気になってました。まだ彼女の作品って見たことがないんですよね。昔「トリック」で山田奈緒子(仲間由紀恵)の幼少時代を演じていたんですけどあの頃まだまだ小さかったですし。あの子がこんなに大きくなって、と思うとちょっとビックリです。 クラシック音楽の映画ですけど、僕は音楽に関してはかなり疎いです。正直、うまい下手もよく分かりません。ピアノなんか全く弾けないので両手の指が別々に動かせるってだけで尊敬しちゃいます(笑)。劇中で「アリとムカデ」の話がありましたけど、ほんとどうやって指を動かしているのだろう?と不思議でしょうがないです。高校の時、美術・書道・音楽から選択して受ける授業があったんですけど、なぜか第3希望の音楽にさせられていてかなり苦労した思い出も(泣)。ピアノのテストもあったんですけど、「ちょうちょ」が両手で弾けませんでした(^▽^;) 同じ指が一緒に動くし意外と鍵盤って重くて左手の小指がつっちゃうし、かなりスローで弾いてました。そんなわけでこの映画を観ていても誰がどのくらいうまいとか、音と演技のリズムがズレてるとか専門的なことは全く分かりませんでした。 ストーリーは天才少女うたとピアノが大好きだけどそんなにうまくないワオが出会ってからの2人の姿が描かれています。「のだめ」はコメディでしたけど、本作は真面目で全体的に静か。格調の高さを感じる作品でした。娯楽作品ではないので同じクラシックという題材を扱ってはいるものの全くの別物です。さすがに「日本初本格クラシック映画」というだけあってたくさんの演奏は聴けるし、実際に吹き替えで弾いている方もすごい人らしいです。うたの吹き替えは12歳の本物の神童・和久井冬麦さん、ワオの吹き替えは「のだめ」で千秋の吹き替えを担当した清塚信也さんだそうです。なので詳しい方にはその辺も見所だと思います。 描かれている雰囲気は好きだったのですが、ストーリー自体は物足りなかったです。結局何を描きたかったのかイマイチよく分からず、どういう方向に向かっているのか見えないままでした。わざとセリフを少なくしたり抑えた演出をしたのだと思いますが、説明不足だしまとまっていないのでしっくりきませんでした。あと少しなんだけどかゆい所に手が届かない感じで、なんだかもどかしかったです。もしかしたらこれが原作の空気なのかもしれませんが、主役の2人もそうだし周りの人々をもっと掘り下げても良かったんじゃないかなぁと思いました。この映画の核はうたとワオの距離感だったり関係性だと思うのですが、描写不足でそこがイマイチ伝わって来ないんですよね。いつもワオの家に遊びに来たりお互い大切な存在であることは確かなんだけど、もっと2人の結びつきを感じさせるエピソードが欲しかったです。 細かい描写が少ないので深みがなくリアリティも薄くなって、全体的にファンタジーっぽくなってたんですよね。なのでうたの「神童」らしさに説得力を感じませんでした。あらゆる人がうたのピアノに惹かれて高く評価しているだけで何が凄いのかよくわかりません。どんなに才能があっても輝いている人はやっぱり努力をしてると思うんです。原作のうたは努力をしているのかもしれないけど、映画では一生懸命に練習する姿は描かれていなかったので、コンサートが成功しても心のどこかで「それはありえねぇだろ」って思ってしまいます。もっとうたの演奏のシーンを工夫したり、天才ゆえの苦悩をしっかり描いていれば説得力が増したと思うんですけどね。せっかく成海璃子ちゃんという素材にめぐり合ったのに、脚本と演出がもったなかったです。 うたを演じた成海璃子ちゃんは本当にうまく表現していたと思います。天才という独特の雰囲気が醸し出されていました。天才でありかつ13歳という微妙な年齢の繊細さや危うさのようなものを、佇まいや動きから感じることができました。こういう天才役って難しいと思うのですがイヤミもなく自然に演じていてすごいです。うたとは才能が違いますけど彼女自身も神童の1人と言えるかもしれませんね。インタビューを見ましたけどあんな落ち着いた14歳を初めてみました。受け答えもしっかりしていて考え方も大人びてマセてる感じです。僕は逆に可愛げがないなと思ってしまいましたが(笑)、天性のものを感じますしこれからどんな女優に育つのか楽しみですね。 松山ケンイチくんはピアノが大好きなんだけど平凡な才能しか持っていない浪人生の役。音楽に限らずですけど、こういう才能をダイレクトに反映する世界って残酷ですね。どんなに好きで頑張っても決して越えられない壁もあるし、ごまかしが利かないから自分の限界を痛感させられます。でもワオは自分の限界を感じつつも、どんな時も音楽に対してまっすぐ。そしてうたの才能に対しても惹かれているけど決してその才能だけを見ているのではなく、うたという人間にまっすぐ向かい合い特別扱いしません。そんなところにうたも惹かれたんでしょうね。松山くんはLもハマり役でしたけど、こういう素朴な役もハマってます。 豪華な脇役陣の中で特に驚かされたのが貫地谷しほりちゃん。彼女が出てるなんて知らなかった〜。でも今回の出演は失敗だったかも(爆)。貫地谷しほりちゃんを使っている割にはあまり意味のない役で、無駄に目立つだけだった気がします。彼女を使うんだったらもっと役に意味を持たせないと。それに口パクが酷すぎたなぁ(失笑)。「のだめ」の上原美佐さんの時は全く違和感を感じなかったけど今回は笑ってしまいました。うまく編集してあげないとあれじゃ役者が可哀想ですよね。。 うたがリヒテンシュタインの代役でオーケストラの演奏するシーンなど演奏自体に感動したのですが、ストーリーとしては心に響きませんでした。あと全体的に真面目すぎてちょっと息苦しさを感じました。劇中でワオの演奏を評して「呼吸する場が〜」とか言ってたのですが、僕はこの作品に全く同じ印象を持ちました(苦笑)。無駄な部分がなかったとも言えるかもしれませんが、もっと息抜きする場があっても良かったと思いました。 でも作品の雰囲気とか空気感はすごく好きでした。連弾するシーンなど印象的でしたし、成海璃子ちゃんの存在もあって上品で透明感がありました。結構評判もいいようなのでクラシック好きな方は是非ご覧になってみてください。もしかしたら原作を読んでおいた方が頭で補完できていいのかもしれません。 ☆参考になったり共感できた方 ココをポチッとお願いします 最新映画・芸能情報、人気ブロガーの感想は 人気ブログランキング or にほんブログ村へ 【満足度ランキング】 『神童』が面白かった方→こちらに投票 『神童』がイマイチだった方→こちらに投票
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映画は、私もうたが天才に見えなかったんですよね・・・そこがどうしても引っかかりました。
つまらなくはなかったですが、凄く感動したかと聞かれるとうーん・・・(苦笑)
ラストの二人のピアノ演奏シーンは良かったです。
hi-chanさんもご覧になってたんですね!
うたの天才さにリアリティがなかったですよね。
映画の中では大絶賛されているけどイマイチ凄さが
伝わってこなくて。
音楽のことが分からないからかもしれませんけど(笑)
つまらなくはないし嫌いじゃないけど心に響かないんですよね。
ラストのピアノシーンは好きでしたw
原作はマンガだけあって、毒気もありでけっこう笑えるとこもいっぱいのお話なんですよね。うたは小学生の野球少女でエースだったりしますし、うたのお母さんはもっとインテリ風でキャラ濃いです(笑)。
そういう意味では映画は青少年にも受け入れられるようにそつなくまとめてしまったという印象があるのですが、それでも高まった音楽性にうっとりしちゃいました。
ゆりゆりと申します〜(^▽^)
TBありがとうござました。
私もクラッシックというか、音楽は聞くばっかりなのでワオやうたがうまいとか下手とか、あまりわからなかったです(^▽^;)
貫地谷しほりさんの歌声にはびっくりでした(^^;)
べ、別人すぎでは?思ってしまいましたが。
では、また遊びにきますね♪
映画は、キャスト勝ちですね〜。
私もピアノの良し悪しはイマイチ分りませんが、雰囲気としてこの作品が気に入ってます。
なんにせよ、音楽っていいですよね。
こんにちは♪
なんか原作すごく面白そう(笑)
うたが野球少女なんて想像できないし、お母さんのキャラも
見てみたいですw
じゃあ映画は毒気を抜いてきれいにまとめてたんですね〜。
やっぱり音楽は聴くと全然違いますからその世界観に
浸って実際に聴けると感動的ですよね。
はじめまして♪
こちらこそコメントありがとうございました!
僕もうまい下手が良く分からないのでその辺で伝わらなかった
ものもあるのかなぁと思いました。
でも貫地谷しほりさんのところはよく分かりました(笑)
あれは酷すぎましたよね〜。
僕もまたお邪魔させてもらいますね☆
原作ものってキャストが大事ですよね〜。
そういった意味では成功している映画なんですね。
僕も詳しいことはよく分からなかったけどなんだか
この作品は好きでした。
やっぱり音楽の力かもしれませんね。
それでも音楽への熱い思いは感じることができた作品だったので観てよかったと思います!
こんにちは♪
TB&コメントありがとうございました!
映画全体が控えめな抑えた演出だったので、
うたの天才っぷりも薄くしか感じられなかったんですよね。
そこが残念でしたけどそういう演出は嫌いじゃないので
結構好みの映画ではあったんですけどね。
音楽も素敵な作品でしたw
私もマンガは未読ですが、なにやら「のだめ」よりも「神童」の方がクラシック音楽マンガとしては先だったとか。
「神童」は極力言葉を抑えてるように感じました。でも、主人公に共感できない(神童に共感するって難しいのかもしれないけれど)感もあり、ストーリーも中途半端な気がして残念です。
こちらこそありがとうございます!
結構原作は古い作品みたいですね。
「のだめ」も大好きで集めてるんですけど「神童」も
読んでみたいですw
セリフはなるべく減らしてる感じでしたよね。
でもちょっと言葉たらずで理解しにくい部分もありました。
原作を読んでいたら補完できたんでしょうけど。。
映画を見てから原作を読みました。
うたのイメージが違っていてビックリです。
よく成海璃子ちゃんをキャスティングしたな〜と思いました。
彼女はキラキラしていますよね。
彼女のテレビドラマは見たことが無いんですが、映画で活躍して欲しいと思います。
松山君は何をやらせてもちゃんとやってくれるので安心(笑)
なんにせよ音楽は人の心を打ちますね。
なんか原作はかなり違うみたいですね。
うたは野球少女だとか。
それはそれで興味が出てくるんですけど。
僕も成海ちゃんは見たことがなかったんですけど
なんかオーラのある子ですね。
たくさん映画も公開するみたいだし楽しみですw
松ケンはなにやらせてもできるから凄いですよね〜。
松ケンも大好きなんです♪
雰囲気は良かったけど、何ヶ所か突っ込まざる得ない所が(爆)
せっかく経験者なんだから璃子ちゃんのピアノもっと見たかったなぁ・・・
2本目は飛ばして3本は観に行こうかな?
松山ケンイチの良さはわからずw
こんばんは♪
雰囲気は良かったんですけどね〜。
僕、成海璃子ちゃんがピアノを弾けるって知らなかったので
オケとのシーンはサプライズで鳥肌が立ちましたw
だから逆に狙ってたのかなぁなんて思ったりしたんですけどね。
僕は両方観に行きそうです♪
映画は、真面目でしたね。
ワタシも息抜きする場があっても良かったと思います。こーいちさんと同意見です。
話は変わりますが、「眉山」を見ようか迷ってたんですが、こーいちさんの記事を読んで、やめる事にしました。好みが似てるので、参考になります。
あと「ただ君を愛してる」と「虹の女神」のDVDを買いました。こーいちさんのDVDの特典情報は助かってます。
「キャツアイ」は通常版を買いますね。こちらの情報もありがとう!
嬉しすぎるコメントありがとうございます(涙)。
いや〜、そんな細かいところまで読んで頂いてるなんて。
ウルウルきちゃいました(/□≦、)
DVDってよっぽど好きじゃないとなかなか買いにくいから
感想とか情報とか参考になることを伝えられるといいなぁと
思って書いてました。
なのですごく嬉しいです♪
「ただ君」や「虹の女神」はどっちも素敵でしたよね〜。
「ただ君」は特典も良かったしw
「キャッツ」は通常版がお買い得です(笑)
次は「幸福な食卓」を購入予定なんですけど間が空いてるので
持ってるDVDの感想も書こうかな^^
好みは本当に似てますよね。
僕もサラさんの感想に共感することが多いです。
これからも参考にさせてもらいますね!
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