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『クィーン』
感動度 2007/04/14公開 (公式サイト)
泣き度 上品さ 満足度 【監督】スティーヴン・フリアーズ 【脚本】ピーター・モーガン 【時間】104分 【出演】 ヘレン・ミレン/マイケル・シーン/ジェームズ・クロムウェル/シルヴィア・シムズ/アレックス・ジェニングス/ヘレン・マックロリー/ロジャー・アラム/ティム・マクマラン <ストーリー> 1997年8月、パリでダイアナが交通事故に遭い、帰らぬ人になった。王家においてダイアナはいつも頭痛の種で、民間人となっていたダイアナの死は本来関係のないことであった。女王はコメントを避けるが、ダイアナを称える国民の声は次第に高まっていく。やがてダイアナの死を無視し続ける女王に、国民の非難が寄せられるようになる。若き首相ブレアは、国民と王室が離れていくことに危機を感じ、その和解に力を注いでいく。(goo映画より) ≪予告編≫ 人気ブログランキング参加中♪ ポチッとして頂けると嬉しいです →日本映画ランキング <感想> ひと月前なので細かい所は忘れてますが(汗)、評判のいい作品だったので観てきました。ストーリーはイギリスの皇太子妃だったダイアナの事故死で揺れる王室の様子を描いています。王室の立場から言えば、ダイアナは元皇太子妃とはいえ王室を出て行った一民間人。なので当然、公式のコメントを発表する必要はないと考えます。しかし、国民は人気絶大だったダイアナの死に関して何のコメントもしない王室に不信感を抱いていきます。 なかなか興味深い作品でした。日本はイギリスのように立憲君主制ではないですが、天皇制に通じるものがあるので観ていてすごく面白かったです。まずイギリスの女王をこんな風に描いていいのかというのが驚きでした。日本だったら絶対に有り得ないですよね〜。多分許可がいると思うんだけどそれが下りたというのが、懐の深さというか、とにかくすごいの一言。普段の生活の様子も描かれていて、テレビを見て文句を言ったり、犬の散歩に行ったり、生活感溢れる描き方が新鮮に映りました。 ダイアナさんの死については、当時部活で忙しかった頃なのであまり記憶にないんですよね。。ニュースになっているのは知っていますが、結構日本でも騒がれていたみたいですね。今回映画で当時の映像を見ましたけど花束とかすごくてビックリしました。王室暗殺説もあったり今でも騒がれるくらいだから、絶大な人気だったんでしょうね。でもそれだけ衝撃的なニュースなのに、それがパパラッチの規制に繋がらないのかがすごく不思議。あれだけ追っかけまわされたら逃げたくなるのも分かるし、絶対に影響があったと思うんですけどね。王室を責める前にパパラッチを非難すべきじゃないのかなぁ。やはりパパラッチの恩恵を受けて楽しんでいる人が多いからなんでしょうか。以前テレビを見ていたらパパラッチの特集をしていて、ダイアナさんを追っかけていた人もいましたけど、「あんな事件(事故)があってもやはりお金になるからこの仕事はやめられない。」みたいなことを言ってて、全ての元凶はコイツらなんじゃないかと思いました。 日本もそうですけどマスコミの盛り上げ方も問題がありますよね。悲劇なんかは極端に煽って、しかも国民もすぐ乗せられちゃいますから。。今回の映画でも冷静に見ると女王に共感できる部分が多々ありますよね(そういう風に見せてるだけとも言えますが)。パフォーマンスも重要だけど、控えめで品位を重んじる王室の伝統はすごく好感が持てます。確かに時代と合っていないのかもしれませんけど、国民はそれらを理解して敬っていってほしいなと思いました。 実物のエリザベス女王を知らないので似ているかどうかは分かりませんでしたが、主演のヘレン・ミレンは貫禄があって素晴らしかったです。さすがアカデミー賞主演女優賞だけありました。「私は誰よりも英国民を知っている」「国民と神に一生を捧げる」という気概とオーラは圧倒的でした。実際に目の前に現れたらとっさに跪いてしまうかもしれないと思うくらいの風格がありました。「リーダーは孤独」なんてよく言いますけど、それが一国の女王ともなればどれ程のものか想像もできないですね。その孤独さというか孤高さをうまく描いていました。マスコミの批判や国民世論の反発を知ったときの女王の苦悩は観ていて胸が痛くなります。 そしてマイケル・シーン演じているブレア首相ももう一人の主役とも言えるくらい大活躍でした。当初は反王室の姿勢で臨んでいたブレアでしたが、女王と接するうちに次第に魅入られ、彼女と国民との絆を回復させようと奔走します。どこまで本当なのか分かりませんがかなりおいしい役でしたw それに比べて可哀想だったのがブレア夫人(笑)。彼女はあれで大丈夫だったのかなぁ。実名でしっかり描かれているっていうところが本当に凄いです(⌒▽⌒;) そうそう、ブレアがニューカッスル・ファンっていうのはサッカー好きにはよく知られているところですけど、しっかりユニフォームを着てましたね(笑)。ちなみにニューカッスルは「GOAL!」でサンティアゴが所属していたチームですw あまり当時を知らないのでストーリー自体にそんなに面白みを感じることはなかったです。それに結局、女王もブレア首相も好感の持てる描き方で終わっているので多少政治的な匂いも感じますし、全て鵜呑みにはできません。ただ、王室内部の生活感を感じさせる描き方はすごく興味深くてかなり魅入ってしまいました。女王という立場の重さと苦労や苦悩も考えさせらるいい機会になったかな。日本にも皇室制度がありますし、皇室と重ねながら観るのも面白いと思います。 ☆参考になったり共感できた方 ココをポチッとお願いします より詳しい最新映画・芸能情報、人気ブロガーの感想は 人気ブログランキング or にほんブログ村へ |
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少女から花束をもらうシーンが感動的でした。
ブレア首相これで人気アップするだろうって位いい役どころでしたね。
こちらもありがとうございます!
すごく興味深いさくひんでしたよね〜。
あまり女王の生活なんて見れないので、こんな生活してるんだぁと
そっちの部分が面白かったですw
少女の場面良かったですよね。
僕もその場面はウルウルきました!
あれだけの信念を持って国民のことを考えているのだから
その想いも理解してあげて欲しいです。
最近ブレア人気は低迷してたからこんな映画を作ったんじゃないか
とか考えてました(笑)
でも退陣するらしいですし関係ないのかなぁ。
TB&コメント、ありがとうございました。
ブレア首相の奥さんは、あんな感じみたいだし、あまり好感はもたれてないようです。
当時の映像を、再現したシーンなどは、よく出来てましたね。
でも、映画の中のヘレン・ミレンさんは、おばあちゃんですが、受賞式のヘレン・ミレンさんは、別人のように若くなってたので、それに一番驚いてしまいました。
やっぱ、女優ってすごいなあ〜と、映画そっちのけで、感動でした(笑)
こんにちは♪
ブレアの奥さんほんとにあんな感じなんですね(笑)
ヘレン・ミレンさん、若くなってたんですかw
アカデミー賞も見てなかったし。
女優ってやっぱり化けれるんですね〜。
すごい!
この映画はホントよく作ったなって思いますよね。
許可を取ってでしょうけど絶対下手なことは出来ないですし。
プレッシャーもすごかったでしょうし。
だからこそ徹底的にリサーチしての結果でしょうね!
私は当時のことは全然覚えていないのですがそのために自分の中で勝手に作られていた女王のイメージが相当変わりました。
当たり前ですが女王だって人間なんですよね。
こんばんは♪
かなりリサーチしてないとこんな映画は作れないですよね。
でもどうやって調べたのかすごく気になります。
ちょっと批判的な部分もあったりしたのに許可するのもすごい。
僕も勝手にイメージしてる部分があったのですがこの作品で
イメージが変わりました。
そう、女王とは言え同じ人間なんですよね〜。
大変だろうなぁと思いました。
ブレアは今回退陣するけど、女王は退陣は許されない。圧倒的な孤独と、凄いオーラですね。
こんばんは♪
こちらこそコメントありがとうございます!
ほんとこんな映画が作られることにビックリでした!
女王って職業じゃないし、一生付いて回るものですもんね。
孤独も凄いでしょうね〜。
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