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『300 <スリーハンドレッド>』
感動度 2007/06/09公開 (公式サイト)
映像美 娯楽度 満足度 【監督】ザック・スナイダー 【脚本】ザック・スナイダー/マイケル・B・ゴードン/カート・ジョンスタッド 【原作】フランク・ミラー/リン・ヴァーリー 【時間】117分 【映倫】R-15 【出演】 ジェラルド・バトラー/レナ・ヘディ/デヴィッド・ウェンハム/ドミニク・ウェスト/ミヒャエル・ファスベンダー/ヴィンセント・リーガン/トム・ウィズダム/アンドリュー・プレヴィン/アンドリュー・ティアナン/ロドリゴ・サントロ クセルクセス/マリー=ジュリー・リヴェス/スティーヴン・マクハティ/タイロン・ベンスキン/ピーター・メンサー <ストーリー> 紀元前480年。スパルタ王レオニダスのもとに、圧倒的な軍力を誇るペルシア帝国・クセルクセス王の遣いがやって来た。曰く、土地と水を差し出さなければ、国を滅ぼすという。しかしレオニダスは遣いを葬り去り、ペルシアと戦う道を選んだ。託宣師のお告げも無視し、テルモピュライでの決戦に挑むスパルタの精鋭たち。その数はたった300人。対するペルシアの軍勢は、なんと100万の大軍だった…。(goo映画より) ≪予告編≫ 人気ブログランキング参加中♪ ポチッとして頂けると嬉しいです →日本映画ランキング <感想> スパルタ軍300人vsペルシア軍100万人の戦闘を描いた作品。これってコミックが原作だったんですね〜。ビジュアル的にも原作に忠実だったのかな? コミックがあるんだったらペルシア軍の不気味さも納得です。世界史が好きだったのでこの映画は楽しみにしてました。「300人で戦って全滅した」というのは確か教科書にも載っていて、すごくインパクトがあったんですよね。なのでこの時代の歴史的背景がどうだったのかっていうところにすごく興味がありました。 かなり期待して観に行ったのですが、期待する方向を間違えてました(苦笑)。歴史モノなのでもっと知的欲求を満たしてくれる作品だと思ってましたが、これって見所は映像美と戦闘シーンだったんですね。。基本的に観賞前は何も調べずに行くので勘違いしてました。鑑賞中に方向転換することもできず結局消化不良のまま終了です。。周りのポリスとの関係はどうだったのか?とか、あの戦いのあとのギリシアはどうなったのか?とかすごく気になって、久々に押入れから『世界史の実況中継』を引っ張り出して復習しました(笑)。 どこまで正確か分かりませんがせっかく勉強したのでペルシア戦争についてまとめてみます(笑)。ちなみに本作の戦いは「テルモピレーの戦い」でこれは第3回ペルシア戦争の初戦です。 <ペルシア戦争> BC492年〜BC449年に行われた戦争。背景はアテネを代表とするギリシアのポリスとアケメネス朝ペルシアの地中海と黒海の商業圏をめぐる対立。小アジアのイオニア人のアケメネス朝ペルシアに対する反乱にアテネが介入したことが直接的なきっかけとなり戦争が勃発。 第1回。ペルシアが艦隊で攻めてくるが神風によって全滅。 第2回。アテネが「協力してペルシアを追い返そう!」と呼びかえるがスパルタを始め他のポリスは呼びかけに応じず。結局アテネと小ポリスのプラタイアのみでマラトンで迎え撃ち撃破。(マラトンの戦い) 第3回。やっと全ギリシアvsペルシアの構図になる。テルモピレーの戦いの後アテネは陥落するも、サラミスの海戦・プラタイアの戦いでペルシア軍を撃破。その後も小競り合いが続き、BC449年に和睦。 単にペルシアがギリシアを植民地にしようとしていたのかと思っていたらお金が原因だったんですね。なので単純な「ギリシア」vs「ペルシア」という構図じゃなく各ポリスが損得で動いています。そして本作にも描かれていましたが、各ポリスに親ペルシア派が当然のように存在していて、(基本的にはアテネvsペルシアの形だったので)アテネに付くのかペルシアに付くのか政治的な駆け引きが行われたようです。ペルシア戦争後はアテネを盟主とするデロス同盟とスパルタを盟主とするペロポネソス同盟が対立し、スパルタはペルシアの支援を受けてます。結構打算的ですよね。 あとずっと疑問だったのが、なぜレオニダスは300人しか連れて行けなかったのか?ということ。ラストでは2万人くらいの兵士が戦ったように描かれていた気がするんですけど、そんなにいるんだったら国王が自由に使える兵力はもっといるんじゃないかと思ったんです。それで、そもそもスパルタにどのくらいの兵士がいるのか調べてみたら多分2000人くらいしか重装歩兵がいなさそうなんですよね。当時のアテネに30万人くらいの市民がいてその中で重装歩兵が9000人、スパルタの市民は5万人なので単純計算だと兵力は1500人。で、スパルタなので上乗せして2000人くらいいたんじゃないかと。さらにスパルタは国王2人制だったのでレオニダスの持っている兵力は半分の1000人。だとすると300人という数は独断で使える兵力としては最大限だったんでしょうね。 でも映画を観ていてなんだか切なかったです。国王が自ら兵士を率いてペルシア軍を足止めしてるのに市民はそんなに関心を持ってないように見えたので。。あれって国王が戦っていることに気付いてなかったんですかねぇ。いくら神のお告げ(?)で戦争が反対されて、しかも民主主義が進んでいた国だと言っても、国王に対して無関心過ぎるような。。もっと引き止める人がいたり、付き従う人がいても良かったのに。結局、政治家(名前忘れた)がペルシアに買収されていたのがバレたから良かったものの、バレなければ勝手に戦って勝手に死んだだけって雰囲気でしたよね(苦笑)。 ストーリーに物足りなさは感じたのですが、映像はとにかく美しかったです。兵士の肉体美も半端じゃないですし、全体の色味もいかにも古代ギリシアって感じ。なんというか、ファンタジーっぽくて想像上の神話の世界がそのまま映像化されてるんです。序盤の穴に落とす場面も興奮するし、世界観がしっかりしていてグッと心を掴まれました。R指定なのは残虐なシーンが多いからでしょうね。バンバン首を切られたり腕を切られたりしてるので苦手な方はご注意下さい。人の死体もゴロゴロ転がってますし。でも思っていたよりグロくはなかったです。 ペルシア軍の兵士の仮装は結構楽しめました。でもあれだとイラン人が怒るのも分かりますね(笑)。アメリカがイランと戦争をするために作ったプロパガンダ映画だとか言われてますけど、そんなに過剰に反応する程でもないかなぁ。ストーリーはあってないようなものですけど、娯楽映画としては十分楽しめます。 ☆参考になったり共感できた方 ココをポチッとお願いします より詳しい最新映画・芸能情報、人気ブロガーの感想は 人気ブログランキング or にほんブログ村へ |
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まるで神話の世界を見せられているようで・・・ワクワクしながら鑑賞しました。
絵画のように美しい映像と肉体美に目がクギ付けで(笑)・・・いつまでも印象に残りそうです・
こんにちは♪
ほんと神話の世界のまんまでしたよね。
すっごい感動しました。
肉体美も半端じゃなかったですね。
実はあれもCGなんじゃないかと思ってました(笑)
こんにちは♪
TBして頂きありがとうございました!
せっかくTBして頂いたのですが貴サイトのTBにより
当ブログの表示が崩れるため削除させて頂きました。
本当に申し訳ございません。
代わりにこちらにリンクを貼らせて頂きますので
ご了承くださいm(__)m
「映画なら映画館でもDVDでもお構いなし」様の
300(スリーハンドレッド)の記事はこちら↓
http://hometheater.sblo.jp/article/4572615.html
TB&コメントありがとうございました。
こーいちさんは、期待する方向を間違えてしまったんですね〜
私も 思い描いていた内容とは、ちょっと違ってました。
なので、ペルシア軍のキャラには驚きました!
でも...なるほど、コミックなら納得。
それにしても、色彩操作された映像美は圧巻でしたね☆
それと腹筋の競演もね?(笑)
こんばんは♪
そうなんです、もっと真面目な作品だと思ってたんですよ(泣)
シリアスかと思っていたらかなり娯楽作品でしたね。。
映像はほんとに見応えありました〜。
腹筋もすごい!あれって本物なんですかね(笑)
"gooブログ"などここからTBできないブログは別ブログからお返しします!!