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『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』
笑い度 2007/07/07公開 (公式サイト)
切なさ ホラー 満足度 【監督】吉田大八 【脚本】吉田大八 【原作】本谷有希子 『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(講談社刊) 【時間】112分 【出演】 佐藤江梨子/佐津川愛美/永作博美/永瀬正敏/山本浩司/土佐信道/上田耕一/谷川昭一朗/吉本菜穂子/湯澤幸一郎/ノゾエ征爾/米村亮太朗/大原真理子/高橋睦美/金沢まこと/大川婦久美 <ストーリー> 両親の訃報を受け、音信不通だった澄伽が東京から戻る。家には、母の連れ子だった兄・宍道と結婚相談所の紹介で嫁いできた兄嫁・待子、内向的な妹・清深がいた。4年前、女優になることを反対された澄伽は、同級生を相手に売春して自己資金を貯めた。それを清深が漫画にし、雑誌に掲載されたことを澄伽は恨んでいた。ある日、澄伽は新進の映画監督が次回作の主演女優を探していることを知り手紙を書く。思いがけずに返事が来て…。 (goo映画より) ≪予告編≫ 人気ブログランキング参加中♪ ポチッとして頂けると嬉しいです →日本映画ランキング <感想> そんなに興味がない作品だったんですけど、タイトルにインパクトがあるので気にはなってたんですよね。原作は本谷有希子の同名小説。元々舞台もやっていたそうです。タイトルのイメージでかなりドロドロしているB級映画なのかなと思っていたら、意外と普通に楽しめる作品でした。ちょっと『嫌われ松子』っぽいコミカルに描かれた家族の愛憎劇です。 冒頭は『下妻物語』のようなカラフル色調。もっと暗い作品だと思っていたのでここで「面白いかも?」と期待感を持ちました。オープニングの澄伽の登場までは衝撃的で掴みはバッチリでした。 この映画の魅力はなんと言ってもキャラクターの良さですね。どのキャラも立ってて面白かったです。みんな痛々し過ぎて愛おしさすら感じちゃいます。主人公の澄伽は自分には女優の才能があると信じて疑わない超自己中女。自分のわがままな性格が足かせになっているとは全く気付かず、認められないのは全て周りのせいだと思っています。そのくせすぐ人に頼って寄生してるんですよね。そんな強烈キャラを佐藤江梨子さんが好演?しています(笑)。佐藤江梨子さん自身がどんな人か知らないけどほんとピッタリでした。スタイル抜群なんだけどいまいちパッとしない感じとか妙にリアル(爆)。演技が下手なところも演じてるのか本気なのか分からないですが、こんなにハマるのは彼女しかいないんじゃないかなぁ。 妹の清深は以前姉をモデルにしたホラー漫画を書いたことで恨みを買い、姉に頭が上がらずいじめられています。でも実は妹の方がしたたかなんですよね。実は姉は妹の手の上で転がされていただけ。姉も異常ですけど妹も怖いですよね。両親が死んだ時も漫画にしたかったけど我慢したって言ってたし、姉以上に頭のどこかが切れてるんでしょうねぇ。怖いわ。。 そして主役の姉妹以上に目立っていたのが永作博美さん演じる兄嫁。港区のコインロッカーで生まれたため家族というものに憧れている女性です。どんなにいじめられても笑顔でいじらしくもあるんだけど、逆にそれが怖かったです。天然なのか分かっているのか全く分からないんですよね。旦那(永瀬正敏)ことが大好きだったようでしたけど、死んだ後は悲しんでいる描写はなくて普段通りだったし、単に自分の居場所が欲しかっただけなのかなぁとも思えました。最後は家族がみんな出て行って自分の家になったわけだし、一番したたかに生きていたのは彼女なのかも。それにしても永作さんは好演してましたね。コメディアンヌとして一人で笑いの要素を担ってました。 永瀬正敏さん演じたお兄ちゃんは可哀想だったなぁ。ホラー漫画の事件のせいで落ち込んでいた澄伽を慰めて肉体関係を持ってしまい、それゆえに澄伽には逆らえず、妻にも冷たくしてしまう。最期も切なかった。一番弱かったのは家族を支えていた彼だったんですねぇ。 ストーリーも面白いんですけど、やっぱりキャスティングの良さが楽しめた最大の要因だと思います。タイトルのインパクトが強すぎて取っ付きにくいですけど、そんなにドロドロしてないし思ったよりアクもなくて普通に面白い作品でした。 ☆参考になったり共感できた方 ココをポチッとお願いします より詳しい最新映画・芸能情報、人気ブロガーの感想は 人気ブログランキング or にほんブログ村へ これ好き!満足度アンケート!!】 本作が面白かった方&アンケート結果→こちら 本作がイマイチだった方&アンケート結果→こちら
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