STATE | ENTRY | <<前の記事 | トップ | 次の記事>> |
|
スポンサーサイト
|
|
『サッドヴァケイション』
感動度 2007/09/08公開 (公式サイト)
恐怖度 笑い度 切なさ 満足度 【監督】青山真治 【脚本】青山真治 【原作】青山真治 【時間】136分 【出演】 浅野忠信/石田えり/宮崎あおい/板谷由夏/中村嘉葎雄/オダギリジョー/光石研/斉藤陽一郎/辻香緒里/川津祐介/とよた真帆/嶋田久作/豊原功補/山口美也子/高良健吾 <ストーリー> 北九州市、若戸大橋のたもとにある小さな運送会社。社長の間宮は、かつてバスジャック事件の被害にあった梢のほか、様々な理由から行き場のない人たちを住み込みで雇っていた。ある日、妻、千代子がかつて捨てた男との間に出来た息子の健次が会社に現れた。千代子は健次と、妹分で知的障害者のゆりを家に住まわせ、間宮はそれを快く受け入れた。一見、楽しげに働くフリをしながら、健次は母への復讐を狙っていた。(goo映画より) ≪予告編≫ 人気ブログランキング参加中♪ ポチッとして頂けると嬉しいです →日本映画ランキング <観賞前コメント> 「Helpless」、「EUREKA ユリイカ」に続く北九州三部作の終章だそうです。そんなのがあったなんて全く知らなかった(汗)。舞台挨拶にオダギリさんやあおいちゃんが来ないしちょっとテンションが下がったんですけど(笑)、地元なので楽しみにしています。 <感想> 地元だからなのか平日昼間なのに満員でした!『プルコギ』はガラガラだったのに(笑)。日曜に観た『めがね』よりお客さんが多くてビックリでした。やっぱり浅野さんや宮崎あおいちゃん、オダギリジョーさんのネームバリューなのかな。中高年の女性が多かったですね。 青山監督作品は初です。『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』の評判は耳にしていたので、きっと芸術性の高い監督なんだろうなというイメージがありました。なのでこの作品も地元が舞台ってことと魅力的なキャスト陣以外は特に期待していませんでした。 でも実際に観てみると見応えのある作品でいい意味で予想を裏切られました。ただ感想がすごく難しくて何を書いたらいいのか分かんないんですよね(泣)。2日前に観て感想を書こうとしてたんですけどなかなか筆が進まない。。しかもせっかく書いた記事を削除しちゃう(号泣)。。決してストーリーが分かりにくいわけではないんですけど、理解するにはまだまだ人生経験が足らないのかなって感じました。もう一度じっくり観てみたいです。あと前2作(「Helpless」と「EUREKA」)は観ておいた方がいいですね。観なくてもストーリーには付いていけますが、浅野さんやあおいちゃんなどのキャラは前作と同一人物でその何年後という設定なので、より深く理解できると思います。 主人公は浅野さん演じる健次なんですけど、テーマとしては健次の周りにいる女性の生き方を描いているのだと思います。特に石田えりさん演じる健次の母親の強烈な存在感が印象に残りました。正直、僕には何を考えているのか理解できませんでしたが、弟を殺した兄(健次)を跡取りにしようとする怖いくらいのたくましさ(?)に圧倒されました。幼い頃に捨てられた母に復讐しようとする息子(健次)を全く相手にせず、手の上で転がして包み込む姿は恐怖を覚えました。アリ地獄のように、一度はまっちゃうともう抜け出せなさそうで背筋がゾッとします。。 生んで育てた子を捨てた子に殺され、それを許す心境ってどういうものなんだろう? とてもそんな境地には達せないですね。特に旦那(中村嘉葎雄)の心境はどうなんでしょうね? 実子を殺した連れ子を許して受け入れられるっていうのも凄すぎる。色んな人を受け入れる社長だから、もう実子とか関係なく博愛の精神なのかな。 地元ということで方言を楽しみにしていました。監督をはじめプロデューサー、板谷さん、光石さん、でんでんさんなど北九州市出身の方がいたので、さすがに北九州弁は完璧でした。ただあそこまでの方言って僕も使わないしあまり聞くこともないです(汗)。サラリーマンとか客商売じゃない、工事現場のおじさんなどはあんなキツイ方言をしゃべってますけど。だから地元じゃない方は何言ってるのか分かんないところもありそうですね。ここでもなかなか聞けないネイティブな方言だったので、光石研さんと斉藤陽一郎さんのアパートでの掛け合いはかなりウケて場内爆笑でした。「キサン、クラすぞ!」とか「のちゃ?」って小学校の時よく使ってたなぁって懐かしかったです(笑)。「〜っち」、「〜っちゃ」「〜すると?」は基本ですね。僕これ普通に標準語だと思ってて、県外に引っ越した時友達に指摘されるまで全く気付かなった思い出があります(恥)。 ロケ地は漠然と戸畑と門司だろうなっていうのは分かったんですけど、さすがに細かいところは分からなかったです。それにしても北九州市って殺伐としてますね(苦笑)。一昔前の日本って感じ。工場の空撮は北九州っていう土地をうまく表現していて印象的でした。浅野さんとオダギリさんが行った平尾台は見晴らしがよくてすごく素敵な場所でしたね。実は行ったことがなくてどんな場所か知らなかったんですけど、あんな素敵な場所が近くにあったなんて発見でした(嬉)。今度行ってみます♪ 出演者で一番印象的だったのは母親役の石田えりさん。艶っぽさとたくましさのある女性で、どうあがいても絶対敵わないだろうなって思えました。怖さと安心感を併せ持つような笑顔も印象的でした。あと浅野さんもすごかったです。優しそうなんだけどいつ爆発するか分からない危険な臭いも感じさせる男を好演してます。やっぱりオーラがありますね。オダギリさんと並んでも全然負けてなくて改めてすげぇって思いました。オダギリさんは思っていたより出番が少なかったです。クールな役かと思っていたら意外と健次になついてたり、怖くて震えているのをあおいちゃんに撫でられてるような人間味のある役でした。あおいちゃんは役には合ってたんですけどやっぱり生気がなかったです。でも前回(これ)よりは良かったかな。板谷さんもすごく良かったです。唯一ホッとできる存在でした。 思っていたよりかなり面白かったです。娯楽作品じゃないので好みは分かれそうですけど、ミニシアター系の作品が好きな方にはオススメです。僕ももう1回観てもいいかなぁって思いました。人間関係を掴むのにちょっと時間がかかってしまったので、改めてじっくり見てみたいです。最初、光石さんとあおいちゃんの関係とかよく分かんなかったんですよね(光石さんの方言に集中してたのもありますけど)。とりあえず「Helpless」と「ユリイカ」を観てみます。 ☆参考になったり共感できた方 ココをポチッとお願いします 2007年9月公開邦画の満足度ランキングはこちら ↑↑「サッドヴァケイション」が好きだった方、ランキングに投票してね↑↑ より詳しい最新映画・芸能情報、人気ブロガーの感想は 人気ブログランキング or にほんブログ村へ
|
||||||||||||
|
スポンサーサイト
|
なんか登場人物がバラバラな感じがしたのは、そのせい(寄せ集めた)なのかも。
石田さんのキャラが面白かったので、つまらなくはなかったですが、面白かったというのとも、なんか違う(苦笑)。不思議な映画でした。
青山監督の「こおろぎ」(鈴木京香さん主演。安藤くん出演)の公開情報がちっとも入ってきません。去年の東京国際映画祭で観たんですが・・・たぶん、その頃に撮っていたのが、この映画だと思うんです。で、こっちが先に公開されちゃった、と。
「こおろぎ」、ほんとに公開されるのかしら・・・
そうなんですよ。だから役名も同じだったみたいです。
光石研さんは両方出てたので「ユリイカ」の役で出演したらしいです(笑)
それぞれにちょっとずつ見せ場があったのでバラバラ感は
ありましたよね。
面白いというより見応えがあった作品でした。
この作品は去年の10月から12月に撮られたらしいです。
「こおろぎ」って映画を調べてみたんだけど情報が
ないですね(笑)
出演者は結構豪華ですけどお蔵入りなのかなw
私は前作があること全然知らずに見にいったんですよ。この不思議な世界観、結構ツボで面白く見たのですが、最初登場人物の関係の把握が出来ずにとまどいました。前二作見てから行けばよかった!
石田えりさん演じる母親の本心って一体どこにあるのだろうとそればかり考えてしまいました。
石田えりさんとにかく色っぽかったですね〜
こんにちは♪
僕は前作の存在は知ってたんですけどまさかここまで
関連しているとは思っていませんでした。
僕も人物関係の把握に時間がかかったので見ていけば
良かったって思いました。
石田えりさんの母親って何を考えてるか分からないですよね。
全てを悟っている感じに怖さを感じました。
「めがね」より、多かったですか?
私のところは逆。私を入れて2人。ほとんど貸切でした(^^;
そういう私も役者ありきで観に行ったのですが、思った以上に濃い作品を堪能しました。
実に奥深い世界観でした。
こんにちは♪
地元ってこともあったんでしょうけど「めがね」より多かったです!
僕もビックリでした。
青山作品は見たことがなくて内容を期待していなかったんですけど(汗)
思ったよりもずっと力強い作品で圧倒されました。
他の2作品も観なきゃですね。
"gooブログ"などここからTBできないブログは別ブログからお返しします!!