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『やわらかい生活』
切なさ 2006/06/10公開 (公式サイト)
温かさ 満足度 【監督】廣木隆一 【脚本】荒井晴彦 【原作】絲山秋子 『イッツ・オンリー・トーク』(文藝春秋刊) 【時間】126分 【出演】 寺島しのぶ/豊川悦司/松岡俊介/田口トモロヲ/妻夫木聡/大森南朋/柄本明 <ストーリー> 肉親や恋人、友人を失い、すべてに無気力になって入退院を繰り返すようになった橘優子・35歳。そんな彼女が東京の片隅にある街・蒲田に引っ越してきた。この町は下町だけど”粋”がない。しかし今の彼女にとってはとても居心地がいいところだった。大学時代の友人で大田区長を目指す本間、ネットで知り合った”趣味がいい痴漢”、まだ幼さの残るうつ病のヤクザたちと知り合い、時には癒され合う優子。ある日、福岡からいとこの祥一が優子のアパートに転がり込んでくる。ダメ男ながらも憎めない祥一に、優子は心を開いていくが…。(goo映画より) ≪予告編≫ 第19回シンガポール国際映画祭グランプリ受賞作品 ♪まずポチっと1クリック♪ <感想> 劇場に観に行きたい作品だったのですが結局DVD鑑賞になりました。原作は2006年に芥川賞を受賞した絲山秋子さんのデビュー作『イッツ・オンリー・トーク』です。彼女の作品を読んだ事がないので興味があります。観る前は寺島しのぶさん演じる優子の恋愛を描いている作品なのかな?と思っていましたが違いましたね。躁鬱を繰り返しながら生活する優子の姿を淡々とリアルに描いていました。こういう作品はすごく好み♪ 映画館で観ておけば良かったとちょっと後悔しました(泣)。 寺島しのぶさんはやっぱりうまいな〜。彼女の演技をたくさん見たわけじゃないですけど、こういう等身大の女性を演じさせるとピカイチです。優子はあっけらかんとしていて、気楽に生活を楽しんでいるように見えるけど危なっかしくてどこか寂しげ。男性に対して何の見返りも求めず、ただお互いの傷を舐め合い心の隙間を埋めようとしています。でも特定の男性に執着があるわけではなく思ったことは何でもズバッと言うので見ていて気持ちがいい。セリフ自体もすごくリアルでドキッとさせられるようなものもあり印象的でした。彼女にちょっと共感できたのが嘘をつく場面。あんな大袈裟な嘘は付かないですけど、僕も説明が面倒なときは相手が分かりやすいようにちょっとアレンジするので(笑)、「共感できる方がいいじゃん」という優子の考えも分かる気がしました。 トヨエツもすごく良かったです。経営するカラオケ店が潰れ妻とも離婚寸前のダメ男なんだけど、優子の髪を洗ってあげたりしっかり家事をして鬱状態の彼女の世話をする姿は包容力があって素敵でしたね。言葉も博多弁というより北九州弁に近くてキツくないのでより優しい印象が強まっていました。あとは、田口トモロヲさん演じる「趣味のいい痴漢」(笑)。そんな痴漢いないだろうと突っ込みたくなりますけど、厳密に言うと彼の場合は痴漢ではなくて合意のもとでの痴漢プレイが性癖の男性。しっかりした大人なんだけど怪しさが漂っていてハマっていました。妻夫木くんはうつ病の若いヤクザの役。ドラマでもヤクザはやっていましたけど、若さが出ていてかわいく感じますね。こんないい子が死んじゃうかもしれないと思うと余計に悲しくなっちゃいます(ノω・、) ウゥ・・・ 躁鬱病を扱っている作品だからなのか、全体的に繊細な空気が漂っています。この病気って本人も周りも大変なんだと初めて知りました。薬がないと生きていけなくなるし、人間関係も煩わしく感じるから普通に生活するよりも入院していたいって方も多いみたいです。いろんなものを敏感に感じとっちゃうんでしょうね。優子もあんな風に気ままに生活することでなんとか自分をコントロールしているのかもしれません。そんな彼女が見る日常の町並みってどんな風に映ってるのだろうとちょっと興味があります。きっと写真も素敵なんでしょうね。 ポチッと1クリックお願いします♪
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こんばんは。
TBありがとうございます!
僕の地元では上映しないみたいなんですよね。。
DVDになりそうなんで、未見ですけどTBはお返しさせてもらいますね。
ちょうどこんなふうに仕事をやすんで
なんていうかドロップアウトした自分を
責めながら生きてるのを見てしまって以来
ついついそんなことを思い出してしまいます。
そういうひとらのかかえる心の闇は
そうそう簡単にぬぐえるもんじゃないんだなと。
それでもそれを弱いと決め付けられることや
人がフツーにできることができないことで
自分で自分を追い込んでしまうから余計に
救われないことも。
作品の感想からは少しそれてしまいますが
ほわんと生きてる彼女が
とても強い人に見えました。
素直で自由でちゃんと他者とも関われて。
救いの必要な人に見えて
関わったひとたちへもいくばくかの
癒しを与えている彼女はすごいなと・・・。
たとえひと時でもトヨエツみたく
落ち込んだ友達と関われたらよかったのにと
別のことを考えながらしみじみ見てしまいました。
こんばんは。
こういう病気ってまだまだよく知られてないから
ただサボってるように勘違いされるんでしょうね。。
僕もまだまだ無知なのでこの映画を見て知ったこともありました。
精神的な病ってどうすることもできないからホント辛いと思います。
この主人公は両親の保険金のおかげで金銭的には恵まれてますけど
働かないといけない人は過酷ですよね。
トラックバックありがとうございました。
私も記事が完成したらトラバのお返しさせてもらいますね!!
凄く好きな作品でした。
鎌田って良いとこですね〜!!
あの公園に行ってみたい。
マイコさんも好きな作品だったんですね!
感想楽しみにしてますw
蒲田って不思議な雰囲気がありますね。
たいした記事じゃないけど、完成したのでトラバさせてもらいました。
そうそう、トモロヲの「趣味のいいチカン」(笑)
面白いよね〜!!
トモロヲさんって色んな映画にちょい役で出演してるけど、凄く存在感があって気になっちゃう俳優さんなんですよね。
大好きです。
寺島さんのことも、この作品を観て好きになりました。
結婚もしたし、ますます演技の幅が広がりそうだね。
こんばんは♪
トモロヲさんは個性的だよね(笑)
チョイ役で見ると嬉しくなるなる俳優さんw
「東京タワー」にも出てたよ。
寺島さんは僕も顔がイマイチ好きになれなかったんですけど(笑)
やっぱりうまいなぁと感心しました。
こういう普通のカワイイ役は似合うね。
"gooブログ"などここからTBできないブログは別ブログからお返しします!!